ザウバー首脳陣インタビュー
Q.チームが誕生して20年目のシーズンですが、見通しはいかがでしょう?
ペーター・ザウバー(以下、ザウバー):いつもと同じ。まだ達成していない表彰台が目標で、予選では安定してトップ10入りできるようにしたい。
Q.今シーズンはどのような準備をしていますか?
モニシャ・カルテンボーン(以下、カルテンボーン):安定した成績を収めることが重要で、レースではつねにトップ6を狙いたいわ。チームの規模を拡大して、体制もしっかりしているので、自信はあるの。
Q.テクニカル・ディレクターの交代については?
カルテンボーン:優秀な人材で、最適の人選だと考えているの。これまで20年間、チームはずっと成長してきたし、それは今年も変わらないわ。
Q.今シーズンの見通しは?
マット・モリス(以下、モリス):新しいレギュレーションに適応できるという意味でも、マシンのデザインについては、いろいろな状況に対処できる柔軟性を重視した。
Q.新しいマシンをデザインするにあたって、アプローチを変えたところはありますか?
モリス:予選は非常に重要なので、その面でこれまで以上の結果を残すことを意識している。
Q.財政面で、チームの状態はどうなっていますか。
カルテンボーン:ここにこうして来ていることが、状況を表してるでしょう。活動を継続していく上で、問題はないわ。
Q.話題のノーズについて解説してください。モリス:FIA(国際自動車連盟)のレギュレーションを研究した結果で、ノーズに段差をつけることにより、ウイングの効果を可能な限り大きくしながらノーズの空気抵抗を抑えることができた。また、コースの特性にも柔軟に対処することができる。
Q.開幕戦までのスケジュールはどうなっていますか?
モリス:シャシーの開発は、かなり忙しくなるだろう。まずこのへレス・テストがあり、そのデータを検討したうえで、さらにテストを続けていく。
Q.エキゾースト周りのレギュレーション変更には、どう対処しますか?
モリス:規則の意図は明らかなので、それほど迷うことはなかった。レギュレーションの範囲内で、可能な最善の方法を探した結果が、今年のマシンということになる。
Q.メキシコ人のドライバーを抱えるチームとして、アメリカGPが開催される意義は大きいのではありませんか。
カルテンボーン:とても重要なレースだと思うわ。アメリカでF1が行われる意義は大きいし、しかも今回はメキシコに近いので、大勢のファンがやってくるはずよ。
Q.フェラーリのように高級スポーツカーを販売することに興味はありませんか?
カルテンボーン:うちはF1チームとしてやってきたし、これからも変わらないわ。