ウィットマーシュ、「ノーズの段差不採用は正しい選択」

マルシアが段差ノーズを採用した場合、ノーズに段差がないのはマクラーレンだけになる。
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのマーティン・ウィットマーシュ代表は、これまでに公開された2012年のマシンのなかで、マクラーレンの「MP4-27」だけが唯一、ノーズに段差がないデザインを採用したことで、その設計が間違いだったのではないかという憶測に反論した。
今年のマシンは、新しいレギュレーションに対応するため、これまで発表された9チーム中、8チームのマシンのノーズに段差が設けられている。また、21日(火)に発表される、メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームの「F1 W03(仮)」のノーズにも段差が設けられ、HRT・フォーミュラ・ワン・チーム のペドロ・デ・ラ・ロサは、「F112」のノーズにも段差があるとコメントしていることから、現段階でニューマシンを発表していないマルシア・F1・チームを除けば、マクラーレン以外の全チームが、ノーズに段差あるスタイルを取り入れていることになる。
ノーズに段差がなくても「MP4-27」は進化したマシンと語るウィットマーシュ代表は、ドイツのアウトモートア・ウント・シュポルト誌に対して、次のように説明した。
「私も段差を取り入れない方法が正しいのか、技術部門と話し合った。だが、彼らは心配は要らないと答えてくれた。確かに、あの段差は空力的なアドバンテージがある。段差を取り入れない代わりに、われわれのマシンは他チームのマシンよりも重心を低くすることで、サスペンション・ジオメトリーに高い自由度を持たせ、より良いシート・ポジションとドライバーの視界を確保することができた。MP4-27には目立った斬新なアイデアはないものの、進化したマシンだ」。




