ザナルディがパラリンピックで金メダル!!
金メダルを獲得したザナルディ(写真はインディカー時代のもの)。
F1からCART(現在のインディカー)に転向し、二度のチャンピオンを奪った後に、両足切断のアクシデントに遭ったアレックス・ザナルディが、パラリンピックで金メダルを獲得した。
競技は、手でペダルを漕ぐハンドサイクル。かつてイギリスGPの舞台だったブランズハッチが会場だったことも、なにかの縁を感じさせた。
ザナルディは、ロータスでF1にデビューしたが、実力を発揮できずにCARTに転向、1997年と1998年に連続チャンピオンとなり、再びウィリアムズF1のシートをゲットしたが、またもや振るわず、失意の中で再びインディカーに戻ったが、ドイツで行なわれたオーバルコースで、ピットアウトの際にスピン、後続車が突っ込んで両足を切断する悲劇に見舞われた。
しかし、ザナルディのレーシング魂は費えることなく、手でドライブできるツーリング・カーで活躍し、その後、ハンドサイクルに転向して、今回の金メダルにたどり着いた。
足を失ったアクシデントの後日談が、素晴らしかった。昏睡から覚めて、奥さんから、足を切断したことを聞かされるが、”足はないけれど、お前がいる”、と言った逸話は多くの涙を誘った。ここからして、不屈の闘志と、筋金入りのプラス思考の持ち主であることを証明していた。
ザナルディは、9月8日に行なわれる競技にも参加を予定している。
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