可夢偉が動いた!?
可夢偉が、フェラーリのテストを行なった。ただし、F1ではなくGTカーである。
F1と同じく、温暖な南ヨーロッパのスペインで行なわれたフェラーリのテストに可夢偉が参加した、ということで、世界中のネットが浮足立った。しかし、それは、元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラも名を連ね、ルマン24時間にも参戦するフェラーリ・カリフォルニア 458イタリアによるGTレースのテストの話だった。
話が違う? そもそも、可夢偉は、ロータスのシートを模索したが叶わず、フェラーリのサードドライバーに照準を定め直していたはずだった。それがGT?
詳細は、木曜日には公式に発表されるはずと言われるが、どうやら、GTのテスト&レーシングドライブを含むF1のサードドライバー契約ではないか、ということのようである。
現在、可夢偉にとって、というより、可夢偉が情報を提供することにネックになっているのは、フェラーリのサードドライバーとしてファーストプライオリティにいる期待の若手ジュール・ビアンキの動向だ。いや、動向では本人の意思になる。彼とフォースインディアの契約、というのが正確な表現だ。そこが決まらないことには、可夢偉の契約がサインまで行き着けない。
ビアンキがフォースインディアに決まれば、当然、フェラーリのサードドライバーの席が空く。そこに可夢偉がハマる算段ができている、というものだ。
さて、そのニュースは正式発表が行なわれると言われる”木曜日”まで待つとして、果たして、可夢偉の2013年はどうなるのか。
日本でレースをという話もあった。しかし、F1の世界を知っていれば、その選択をした瞬間に、F1復帰を断念したことを意味してしまう。階級社会であり、既得権がモノを言うF1である。”その場”にいることが極めて重要だからだ。
しかし、実戦でのレース勘を保持するために、レースに参加することも必要ではないか、という意見もある。確かに。しかし、日本のレースでレース勘を保持している間に失われる関係の方がはるかに大きい。つまり、日本でのレースは、F1復帰を目指すなら、ナシである。
では、フェラーリのサードドライバーならどうか。情報では、フェラーリのサードドライバーになったとしても、与えられる職務は、シミュレーターのテストに限定される、という話である。TMGでシミュレーターに乗りまくった可夢偉の手腕が買われたのだ。しかし、実際のマシンには乗れない、と情報は言っている。
ならば、マシンは違えど、スクーデリア・フェラーリF1に至近距離にあるGTカーのテストやレースに参加することは、あながち悪いことでもない?1
可夢偉の2013年の動向は、14日木曜日、ひょっとすると、13日水曜日に明らかになるかもしれない。