ピレリ、問題のテストの内容とマシン選定について説明
ピレリは、問題となっているメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームと5月15日(水)〜17日(金)にバルセロナでおこなったテストの目的と、2013年型マシンを使用することを決定したのはメルセデス側だったことを発表した。
発表されたリリースでピレリは、テストで使用したタイヤは今年のタイヤではなく、来年の契約更新を見越して開発した新しいタイヤのテストであり、チームは今年のタイヤについて、いかなるアドバンテージも得ることはなく、メルセデスのマシン開発を目的としたものでもなかったと説明している。
テストに持ち込まれたタイヤは、カナダのフリー走行1と2で投入する新しいタイヤとも別のもの。カナダに持ち込む新しいタイヤは、バーレーンやスペインで見られたタイヤのはく離現象が起こらないように調整されたもので、このタイヤのパフォーマンス自体は、今年、これまでに使用されてきたタイヤから変更はなく、トラックでの走行テストは、カナダで初めておこなわれる。
バルセロナのテストで使用するマシンについては、メルセデスとFIA(国際自動車連盟)が直接話し合った上でメルセデスが決定したもので、ピレリ側から2013年型マシンを用意するように要求したことはなく、ピレリは、メルセデスから2011年のマシンが使用できないため、2013年型マシンを使用することをFIAにすでに報告してあると連絡を受けたことで、2013年型のマシンを使用することになったとしている。
また、FIAからテストの内容を提出するように指示されたピレリは、テストでおこなわれたことを明確にするため、必要な情報をまとめ、要求を受けてすぐに提出したことも明らかにした。
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Photo by Jiří Křenek
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