モズレー、予算の引き上げはない
FIAのマックス・モズレー会長は、問題となっているチームの年間予算案について、予算の上限は4000万ポンド(約59億円)から引き上げないと語った。
「予算案に合意できず、撤退を考えているチームには、予算案の上限を変更できないことを理解してもらわないといけない。新規参入チームのことを考えると、予算の引き上げを行うことはできない。これよりも予算の上限が上がってしまうと、新規チームの参戦が見込めなくなってしまう」。
モズレー会長としては、予算の引き上げを行わずにも、F1チームは撤退しないだろうと考えている。
※F1参戦チームの年間予算案(バジェット・キャップ)
FIAが2010年から導入しようとしている年間予算案は、基本的に4000万ポンド(59億円)を上限とするもの。予算がそれを上回っても問題はないが、限度内に予算を抑えると、現在は制限されている一部の制限が解除され、レースを
有利に戦えることとなる。このように、2つのレギュレーションがF1に存在することに反対しているスクーデリア・フェラーリ、BMWザウバー・F1・チーム、レッドブル・レーシング、パナソニック・トヨタ・レーシングは撤退も辞さない構え。