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マーク・ウェバー、最後の鈴鹿でポールポジション!!

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観客の声援に応える予選のトップ3。ウェーバー、とびきりの笑顔!!

2013F1GP第15戦日本GPの予選が、三重県の鈴鹿サーキットで行なわれた。大方の予想を反して、快晴の秋空の元で展開したタイム合戦を勝ち抜いたのは、レッドブルのマーク・ウェバー。圧倒的ポイントリーダーの僚友セバスチャン・フェッテルを押さえ、今期初のポールポジションとなった。

今期のマーク・ウェバーは、4度目のワールドチャンピオン獲得を確実視されいるチームメイトのフェッテルの影に隠れて活躍の場面が少なく、前戦の韓国GPでは車両火災に見舞われるなど不運も続いていたが、F1GP開催コースの中で最もテクニカルにしてチャレンジングな鈴鹿サーキットで、フェッテルを抑えてポールポジションを奪えたことを喜び、予選終了後にトップ3が集まって観客に手を振る恒例のセレモニーで、まるで別人のような、達成感溢れる笑顔を見せた。

「ここはグレイトなトラックだから、ドライブするのは楽しいね。セバスチャンにトラブルがあったから、ちょっと残念なポールポジションだけど、素直に嬉しいよ。今年一杯で引退するから、最後になる鈴鹿でこの結果を出せたのは、悪くない。セクター1の走りは一生忘れないよ!!」

セクター1は、世界各国のサーキットの中でも、”F1の迫力を味わうならここ”といわれる高速の2コーナーと、左右の切り返しを的確にかつ絶妙な操作とマシンセッティングを要求されるS字を含む区間。ここをうまく走るためには、完璧なマシンセッティングと、揺るぎないドライバーの集中力が必要な場所。そこをうまく走れ、結果として獲得できたポールいジションの味は別格だったはずだ。

また、首の皮一枚で、フェッテルのワールドチャンピオンを阻める権利を持つフェラーリのフェルナンド・アロンソは予選8位。現在のポイントは、フェッテル272に対してアロンソ195であり、仮に今回の鈴鹿でフェッテルが優勝してアロンソが8位以下だった場合に限って、フェッテルの4年連続ワールドチャンピオンが決まる。いずれにしても、残りは今回を入れて5戦であり、逆転の可能性は決して大きくない。

しかし、アロンソは、「タイトル争いで生き残るだけではない」とコメントした。フェラーリの1ポイント差のメルセデスとのコンストラクターズ・ポイント争いも視野に入れ、「ロングランでのタイヤの性能劣化を睨みつつ、ベストを尽くす」とキッパリ。得意なスタートダッシュでどこまでポジションを上げるか、注目されているが、鈴鹿サーキットのグリッドは下り坂で、他のサーキット以上にスタートのタイミングが難しいことから、その期待はさらに高いものになっている。

明日13日の決勝レースは、午後3時にスタートする。



Photo by Getty Images
[STINGER]山口正己

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