アウディ、最速!!
ポールポジションを奪ったアウディR18 e-toron quattro（上）と、2-3位煮つけてレースに賭けるトヨタTS030 HYBRID
WEC富士6時間の予選が、初冠雪の富士山が見下ろす静岡県の富士スピードウェイで19日に行なわれ、王者アウディがトップタイムを記録して、明日20日日曜日の11時ニスタートするレースのポールポジションを決めた。
アウディを追う2台のトヨタ勢は、長いストレートから激しいブレーキングでフロントがハネル症状がセッティング変更で収束させ、２位と3位に入って、レースに期待を持たせた。
トヨタのドライバーとして昨年、ポールポジションを奪い、レース終盤のバトルを制して劇的なウィンニングドライバーとなった中嶋一貴は、「予選は向こう（アウディ)のものかも」とコメントしながら、決勝レースに向けて自信を持つ感触をえた様子で、「今日の結果は、我々のチームとして今年最高の出来だと思う。レースは去年と同じように非常に接近したものになると思うが、これから明日に向けて万全の準備をし、好成績を挙げる自信は十分にある」とコメントした。
トヨタは、昨日のフリー走行で、高速からのブレーキングでノーズが上下に激しく降られる”ポーポシング”（イルカが飛び跳ねるような症状）に悩まされていた、その症状は解決した模様。
また、中野信治（デルタ-ADR）が 10番手、平中克幸と植田正幸（ゲイナー・インターナショナル）が 8 番手、井原慶子（OAK レーシング）が 15 番手、そして松田次生と小泉洋史（KCMG）が 11 番手だった。パドックを移動するたびに、多くのファイに囲まれてサイン攻撃に遇っていた小林可夢偉（AF コルセ）の#71 は車両トラブルのため、走行できなかった。
明日の天気予報は雨が報じれているが、佐藤琢磨とホンダを積むBARやスーパー亜久里でチームメイトだったアンソニー･デビッドソン（トヨタTS030 HYBRID）は、「雨になったらどうなるのかは誰にも分からない」と波瀾のレースを予測するコメントを残している。
デビッドソンの予見通り、目が離せない展開が繰り広げられるはずの6時間の闘いは、20日日曜日の午前11時にスタートする。
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