ルノー、開幕戦までにパワーユニットの品質改善を目指す
間に合うか、それとも?(写真はルノーの2014年型パワーユニット)
ルノーは、3月14日(金)〜16日(日)におこなわれる開幕戦のオーストラリアGPに向けて、パワーユニットの品質改善に取り組んでいる。
エンジン・レギュレーションの大幅変更があった今年、ルノーのパワーユニットを使用するインフィニティ・レッドブル・レーシング、ロータス・F1・チーム、スクーデリア・トロロッソ、ケータハム・F1・チームの4チームは、プレシーズン・テストで様々なトラブルを抱え、思うように周回数を伸ばすことができず、例年よりも厳しいテストを経験したが、ルノー・スポールF1のテクニカル部門/副マネージング・ディレクターを務めるロブ・ホワイトは、テストでのトラブルの原因について、3日(月)に同社の公式ホームページに掲載されたQ&Aで次のように語った。
「動作不良に関しては、小さな問題が大きな問題につながり、それが重大な動作不良を引き起こす原因になったことを確認した。そこがわれわれのパワーユニットの不完全な部分の一つだ。われわれは、この段階ではフェイルセーフ(エンジンが故障しても支障が出ないようにする仕組み)とリンプホーム(エンジンやトランスミッションが壊れてもある程度の距離を走行できるようにする機能)をすべて持ち合わせていないことは普通のことだと考えている。小さな問題が出たとき、それがトラックでの時間をロスする原因になってしまった。われわれは、それらを上手く対処できると期待している」。
「走行時、その不完全な部分がトルク不足やドライバビリティの足かせとなり、そのせいでドライバーがマシン・パフォーマンスの限界値を見出すことを難しくしてしまった」。
ホワイトは、ドライバーがもっとトルクを引き出せるよう、開幕戦までにシミュレーターやダイノテストでソフトウェアを含めた見直しをおこなっていくと説明した。なお、ルノーは開幕戦用パワーユニットの製造は、来週中に完了する予定。
Photo by Renault Sport F1