レッドブル、裁判所の判決を受け入れ
燃料流量センサーを巡る裁判で主張を退けられたレッドブル。
インフィニティ・レッドブル・レーシングは15日(火)、オーストラリアGPで使用した燃料流量センサーを巡る裁判で、国際控訴裁判所が下した判決を受け入れたことを発表した。
訴えを退けられたレッドブルは、リリースで次のような声明を発表した。
「インフィニティ・レッドブル・レーシングは本日、国際控訴裁判所の判決を受け入れます。もちろん結果には失望していますし、われわれにゆるぎない主張がなければ訴えることはしなかったでしょう」。
「われわれは、2014年オーストラリアGP中、ずっとテクニカル・レギュレーションを厳守していると信じていました。あのイベントでダニエル(・リカルド)に18ポイントを与えることができなかったことを申し訳なく思います。彼にはそれを手にする資格があったと思っています」。
「われわれはシーズンを通して、チーム、ダニエル、セバスチャン(・フェッテル)のために可能な限りポイントを貯めていくために、ハードワークを続けています」。
「これからは前に進み、今週末の中国GPに集中します」。
レッドブルは、オーストラリアGP決勝でパワーユニットの最大燃料流量が、レギュレーションにある上限100kgを超えていたたことに加え、そもそもレッドブルがFIA(国際自動車連盟)標準の燃料流量センサーではなく、独自に用意したセンサーを使用していたために、リカルドの2位は抹消されてしまった。
レッドブルとしては、FIA標準の燃料流量センサーの品質に問題があると感じ、代わりに独自のセンサーを使用した事情があったが、FIA標準センサーを開発するギル・センサーは、オーストラリアGPを含め、その信頼性にFIAからお墨付きをもらったことを発表するなど、両陣営の主張は真っ向から対立していた。
レッドブルはこの裁定に対して国際控訴裁判所に上訴したが、今回、それが退けられてしまった。
Photo by Infiniti Red Bull Racing / Getty Images