インディカー第7戦、琢磨の結果は?! 優勝を手にしたのは?
佐藤琢磨(A.J.フォイト・エンタープライゼス)がポール・ポジションからスタートしたインディカー・シリーズ第7戦は、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)が今期初勝利を飾るレースになった。
琢磨は、2回も他車にぶつけられて、結局18番手でレースを終えた。スタートから順調にトップを快走、タイヤ交換に若干手間取ってポジションを落としたが、タイヤ交換が一巡した段階で、2番手まで追い上げ優勝したカストロネベスとこれからバトルに入る、というところでライアン・ブリスコー(チップ・ガナッシ)にぶつけられて後退、さらに終盤、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)にもぶつけられ、踏んだりけったりのレースとなった。
琢磨はレース後、「非常に残念です」とコメント。「走行ペースが悪くなかっただけに」、と大きく肩を落とした。
「スタートはよかったです。3コーナーのブレーキングでムニョスを抜こうとしたら、ブリスコーに追突されて。あれで(ブリスコーが)ペナルティにならないのは信じられないですね」と憤懣やる方なしのコメントを続けた。
最後は、マルコ・アンドレッティに内側から弾き飛ばされてタイヤ・バリアーにぶつかってしまうことになったが、このレースは、2012年のシャシー変更によってタイヤ・カバーがついたことで、”わりとぶつかっても大丈夫”な状態になってしまい、ドライバーが乱暴になることを明白にしたレースとして、記憶されることになった。
琢磨は、「勝てるマシンだった。カストロネベスを追いかけた終盤、いい感じだったけど、残念。でも、最終リザルトには残らなかったけど、チームはいい進化ができたので、今後が楽しみです」と気分を切り換えた。
第6戦デトロイト レース2決勝リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム |
1 | エリオ・カストロネベス | Team Penske / シボレー | 1:45:53.3410 |
2 | ウィル・パワー | Team Penske / シボレー | 1:45:55.0246 |
3 | チャーリー・キンボール | Chip Ganassi / シボレー | 1:45:56.3156 |
13 | ファン・パブロ・モントーヤ | Team Penske / シボレー | 1:46:01.3059 |
18 | 佐藤琢磨 | A.J.Foyt Racing / ホンダ | 1:46:07.0672 |
20 | セバスチャン・ブルデー | KVSH Racing / シボレー | DNF |
出場ドライバー:22人
次のインディカー第8戦は、一週間後、テキサスのテキサス・モーター・スピードウェイでのナイトレース。6月7日に決勝レースを行なう。
Photo by Chris Owens,IMS Photo(スタート)
INDYCAR(タイヤ・カバーの写真)