青空のソチと、マクラーレンの好調!!
ロシアGP初日トピックス。
◆鈴鹿からソチへ
2014F1GP第16戦ロシアGPは、初めてのロシア大会。2月にオリンピックが行なわれたソチ・オリンピック・パークを会場に、新しい歴史を刻みはじめた。
鈴鹿の日本GPから5日。ドライバーや関係者は、四日市の病院に入院中のジュール・ビアンキへの想いを、一端、心の奥に閉じ込めて、スケジュールを消化していく。
台風18号の影響で、鈴鹿からの移動のフライトが遅れたが、スタッフは遅れを挽回して、何事もなかったかのようにセッションが始まった。
海と山に挟まれた風光明媚なソチ・オートドロモ上空は、鈴鹿とはうって変わって青い空が広がった。週末の天気予報は、3日間とも晴れマーク。
◆バトン+マクラーレン好調!!
ここでもメルセデスの2台がレースをリードすることになりそうだが、フリー走行2でマクラーレンとフェラーリが意外な(? )スピードを見せた。特にバトン+マクラーレンが、好感触の初日を終え、週末を楽しみなものにしている。
◆地元のクビアトの活躍に期待!!
注目は、メルセデスに比べるとパワー的に苦しいルノー・エンジンで、クビアト+トロロッソが、好走を見せているところだ。
その一方で、今年限りでチームを去るクビアトのチームメイトのジャン・エリック・ヴェルニュ。レッドブル入りするクビアトの母国で、いいところを見せたい? トロロッソの2台のポジション争いにも注目したい。
◆ソチは難易度が高い?!
車両規則でダウンフォースが少なくなった。ソチ・オートドロモは、新しいコースで油が浮いて滑りやすい。そして、パワートレーンの出力特性が唐突にパワーが出る。という理由で、カウンターステアがあちこちで見られる。しかし、ドリフトではなく、テールスライドでは若干かっこ悪い? ブレーキングでのタイヤロックも連発している。
◆メルセデスのタイトル決定?
第15戦日本GPM終了時点のコンストラクターズポイントは、
1位:メルセデス=522
2位:レッドブル=332
残り4戦。メルセデスの結果によって、というか、ほぼ、 ロシアGP終了時点で、2014年F1GPのコンストラクターズチャンピオンは、メルセデスAMGに決まる。もちろん、ドライバーズ・タイトルは、まだまだ決まってもらっては困る?!
◆小林可夢偉+ケータハム、続く苦戦
可夢偉は、今回も直前に参戦が決まった。例によって、金曜日のフリー走行1をメルヒに譲って、午後のフリー走行2から走行を開始した。
周回数は29周と、まずまずこなせたが、いかんせん、”有り合わせパーツ”では、我慢のレースしかない。コース・レイアウトが単調ではなく、つまり、マシンポテンシャルを要求するソチ・オートドロモでは尚更か。
[STINGER]山口正己
McLaren/LAT Photographic