マクラーレン・ホンダ、公平な”開発”バトルを望む
FIAの判断で勢力図が変わる?
マクラーレン・ホンダは、パワーユニットの開発について公平な闘いができる状況を望んでいる。
当初、2015年のパワーユニット(エンジン)は、開幕戦のオーストラリアGPの2週間前にあたる2月28日(土)までに設計を終わらせ、それ以降はパワーユニットの開発ができない決まりだったが、レギュレーションにその期限が明確に書かれていないという抜け道が見つかったことをFIA(国際自動車連盟)が認め、エンジンの開発が凍結になる期限がなくなってしまった。
しかし、エンジンがV6ハイブリッドになってから参戦初年度となるメーカーのパワーユニット開発期限は前出の2月28日までとレギュレーションで決められていて、それを過ぎても開発ができるのは、メルセデス、フェラーリ、ルノーの2014年に参戦していた3メーカーで、今年から参戦するホンダだけが、その3メーカーの昨年の状況と同じように、自由にパワーユニットを開発できない状況になってしまった。
この状況に関して、マクラーレン・ホンダのスポークスマンは、すでにFIAにコンタクトをとったことを、イギリスでF1を放送するBBCやスカイスポーツに話している。
ただし、参戦初年度のホンダは2月28日まで自由にパワーユニットを開発することはできるが、昨年から参戦する3メーカーは、昨年の2月に開発が凍結された状態のパワーユニットを自由に開発できるわけではなく、開発には参戦2年目から各メーカーに割り当てられるトークン(開発に必要なポイントのようなもの)を使う必要がある。パワーユニットは、それぞれ部位に応じてトークン数が割り当てられていて、開発するには、割り当てられたトークンを使用しなければならない。
Photo by Honda Motor Co., Ltd.