ケータハムとマルーシア、チーム存続は絶望的?

2014年マシンでの参戦を拒否されたマルーシアと、チーム存続に関わる機材を多数出品するケータハム。
ケータハム・F1・チームが2015年のグリッドに着く可能性が絶望的な状況になってきた。
昨年、チームの存続をかけて、ネット上の有志からの募金で資金を調達するクラウド・ファンディングによって、最終戦のアブダビGPに小林可夢偉とともに参戦したケータハムは、今シーズンの開幕戦がおこなわれる3月15日(日)と同じ週の11日(水)から、チームの設備をオークションに出品することになっている。
3月11日(水)〜5月14日(木)にかけてWYLES HARDY&Coのオークションに出品される備品の中には、チームの運営を続けていく上で欠かせないファクトリーの備品や機材が多数含まれている。
■出品される備品の一覧は次の通り。
・トランスポーター、オートクレーブ、シミュレーター、スーパー・コンピューター
・レース&ピットレーン設備、2014年のシャシーのショーカーなど
・エンジニアリング・プラント&機械、検査装置、耐久実験&研究開発用機材など
・記念品、チームウェア、チームブランド品、アーカイブ・カー・パネル、部品、ショーカーなど
・ファクトリーの機材、キャビネット、作業台などのホスピタリティ&ケータリング設備など
・IT&通信、サーバー、PC、ノートPC、プリンター、スイッチング、情報通信キャビネットなど
・オフィス家具&ビジネス機材、デスク、イス、テレビ、プロジェクター、ジム設備
出品されている商品一覧はコチラ
http://www.wyleshardy.com/caterhamf1/(英語のサイトです)
まだオークション自体がスタートしていないため、復帰の可能性が完全に絶たれたわけではないものの、チームの存続は難しい状況だ。
一方、ケータハムと同じく財政難に苦しむマノー(マルーシア)は復帰の兆しが見えてきたものの、こちらも楽観できない状況が続いている。
管財人の手を離れることが明らかになったマノーは今シーズンの参戦を目指し、5日(木)にフランス-パリでおこなわれたF1ストラテジー・グループで、2014年のマシンを使って今シーズンのチャンピオンシップに参戦できるようにリクエストしたものの、会合でその要求は拒否されたことが同日、イギリスでF1を放送するBBCが報じている。
仮に何らかの方法で型落ちマシンでの参戦が認められた場合も、チームはすでにイギリスのバンベリーにあるファクトリーを、2016年にF1に参戦するハースに売り渡しているため、別の拠点を見つけなくてはならず、ドライバーの選定やスタッフの確保など、クリアしなければならない問題が数多く残されている。
【STINGER】
Photo by Caterham F1 Team




