マクラーレン、アロンソの事故は突風によるものと説明
チームは感電で意識を失っていたとする報道を否定。アロンソが今週のテストに参加できるかどうかは近日中に決定。
マクラーレン・ホンダは23日(月)、病院にいるフェルナンド・アロンソは安定して回復していることを明らかにし、事故は突風の影響で発生したものだと説明した。
バルセロナ・テスト1最終日の22日(日)、カタルーニャ・サーキットで昼休み前の21周目を走行中、ターン3と4のあいだで右側の壁にクラッシュしてしまったため、ヘリコプターで病院に緊急搬送された。アロンソに怪我はなく、CTとMRIのスキャンでは異常は見られなかったものの、事故によって脳震盪を起こしたため、経過観察で搬送先の病院に一泊することがチームから同日中に伝えられた。
今回のリリースでチームは、マシンからの放電によってアロンソが意識を失っていたという一部の報道を否定した。強力なGフォースは発生していたものの、データにはマシン自体の空力プレッシャーが低下した記録は一切なく、ERS(エネルギー回生装置)には放電や異常が発生していなかったため、当時発生していた予測不能な突風によってマシンがあおられて壁にぶつかってしまったと説明している。
チームは調査の結果、調査がまだ初期の段階であるとしながらも、データではマシンが最初の衝撃を受ける瞬間までブレーキ圧は最大値を示し、アロンソがダウンシフトしていたことも明らかにした。もしも意識を失っていた場合、このような行動をとることができないとして、放電で意識を失ったという報道を否定した。
実際、バルセロナ・テスト1最終日はサーキットに強い風が吹いていたため、各チームはその影響でいつも以上に難しいテストを強いられていたことは事実で、チームはスクーデリア・トロロッソのカルロス・サインツも風にあおられた影響で、アロンソと同じようにターン3でクラッシュしてしまったことを例に挙げている。
アロンソは家族、友人、病院スタッフら会話ができる状態だが、さらなる経過観察のためにまだ病院に残っていて、2月26日〜3月1日に同じくカタルーニャ・サーキットでおこなわれるシーズン前最後のテストとなるバルセロナ・テスト2に参加するかどうかは、近日中に決定される。
【STINGER】
Photo by McLAREN / LAT Photographic