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ハミルトン、薄氷の勝利。主役はライコネン+フェラーリ!

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表彰台で喜びを爆発させるハミルトン。周回数がもう1周多かったら、違う結果になっていた……?

2015F1GP第4戦バーレーンGPは、ハミルトン+メルセデスが2連勝したが、終盤にドラマが密集したレースだった。

ハミルトン+メルセデスは終盤、周回遅れにひっかかった際にブレーキ冷却に問題を抱え、最終ラップに入るところで、ピットに無線でブレーキトラブルを伝ていえた。

そのハミルトン+メルセデスの直後には、同じくブレーキに不具合を抱えていたロズベルグ+メルセデスを追い落としたライコネン+フェラーリが1周辺り2秒以上速いペースで近づいていた。

ハミルトン+メルセデスがチェッカードフラッグを受けた3.38秒後にライコネン+フェラーリがゴールした。もう1周あったら、違う結果が考えられた。メルセデスは勝ったが、薄氷の勝利だったのだ。

その後方では、ボッタス+ウィリアムズをフェッテル+フェラーリ が激しく追い上げ、2台が1秒差でゴールする白熱戦も展開していた。セバスチャン・フェッテルはよく攻め、バルテリ・ボッタスがそれを守りきった見事なバトルだった。

ライコネン+フェラーリは、終盤に柔らかい方のタイヤを選択する作戦を見事に成功させ、終盤、ロズベルグ+メルセデスを毎周3秒近く速い駿足で追い上げてレースを盛り上げた。メルセデスの2台がブレーキトラブルを抱えていたのに対して、フェラーリの2台は、好調そのものだった。

表彰台で三度のワールドチャンピオンであるジャッキー・スチュワートのインタビューを受けたキミ・ライコネンは、表情こそ変えずに”アイスマン”を貫いたが、フェラーリが、マシンもチームも最高の雰囲気であることを語り、フェラーリがまだまだ進化することを伝えてメルセデスにプレッシャーをかけた。

ルイス・ハミルトンは、際どいながらの2連勝を飾ったが、一方のニコ・ロズベルグは、ブレーキトラブルのためとはいえ、ライコネン+フェラーリの追撃を受けてコースをはみ出して順位を譲ったことで、またひとつ評価を下げる内容に苦い表情を見せた。

マクラーレン・ホンダは、ジェンソン・バトンはスタート地点に付けずにリタイアを喫したが、僚友のフェルナンド・アロンソが入賞目前の11位でゴール。さらに進化していることを証明した。

次の第5戦は、スペインのバルセロナが舞台。F1GPは面白さを加速して、ヨーロッパラウンドに駒を進める。

◆2015F1GP第4戦バーレーンGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ライコネン+フェラーリ
3. ロズベルグ+メルセデス
4. ボッタス+ウィリアムズ
5. フェッテル+フェラーリ 
6. リカルド+レッドブル
7. グロジャン+ロータス
8. ペレス+フォース・インディア 
9. クビアト+レッドブル
10. マッサ+ウィリアムズ
11. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
12. ナッセ+ザウバー
13. フルケンベルグ+フォース・インディア
14. エリクソン+ザウバー
15. マルドナド+ロータス
16. スティーブンス+マノー・マルーシア
17. メルヒ+マノー・マルーシア
(以下、リタイア)
フェルスタッペン+トロロッソ
サインツ+トロロッソ
バトン+マクラーレン・ホンダ(出走できず)

Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team / DAIMLER
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