ハミルトン+メルセデス、王者の貫祿勝利!!
2週間前のモナコGPで断腸の悔しさを味わったルイス・ハミルトンが、ポールポジョンから今期4回目、F1通算37回目の勝利を飾った。
コンクリートウォールに囲まれ、セーフティカーの出動の可能性も高く、路面の粗さとブレーキや燃費へのストレスの大きさからも、荒れたレースになるはずのモントリオールだが、今年は、アクシデントもなく、平安なレースとなった。
2位は、ハミルトンを追いきれなかったニコ・ロズベルグが入り、メルセデスは今期4回目の1-2フィニッシュとなった。
3位は、予選4番手からスタートしたウィリアムズのバルテリ・ボッタス。ウィリアムズでは、同僚のフェリペ・マッサも、Q1落ちの17番手という屈辱的なポジションから、フェッテル+フェラーリ をはさんで6番手に食い込み、ポテンシャルを示した。
一方、今回、大きく進化させてポテンシャルアップを果たしたフェラーリは、不運なレースだった。セバスチャン・フェッテルは、予選Q1のアタック中にパワーが出ないトラブルに見舞われて失速、Q1ノックアウトという番狂わせで18番手からのスタートだったが、よく追い上げて5位に食い込んだ。
フェラーリのもう一人、予選3番手だったキミ・ライコネンは、タイヤ交換の後に、ヘアピンの立ち上がりで、パワー制御系統にトラブルが出たかコントロールを失ってスピン、表彰台をボッタス+ウィリアムズに譲ることになった。
マクラーレン・ホンダは、パワーユニットを大きく進化させて臨んだカナダGPだったが、トラブルサムな週末となり、リタイアが僅か3台の中の2台となる散々な結果となった。
ただし、大きく進化をさせるときには障害が大きくなることも事実。中盤に向けて、もう一踏ん張りした前進を期待させている。
次の第8戦は、6月21日(日)決勝のオーストリアGP。レッドブル・リンクが舞台となる。
◆2015F1GP第7戦カナダGP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ロズベルグ+メルセデス
3. ボッタス+ウィリアムズ
4. ライコネン+フェラーリ
5. フェッテル+フェラーリ
6. マッサ+ウィリアムズ
7. マルドナド+ロータス
8. フルケンベルグ+フォースインディア
9. クビアト+レッドブル
10. グロジャン+ロータス
11. ペレス+フォースインディア
12. サインツ+トロロッソ
13. リカルド+レッドブル
14. エリクソン+ザウバー
15. フェルスタッペン+トロロッソ
16. ナッセ+ザウバー
17. スティーブンス+マノー・マルーシア
(以下、リタイア)
18. メルヒ+マノー・マルーシア
19. バトン+マクラーレン・ホンダ
20. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team