ロズベルグ、「あれはただの遊び」
ハミルトンにキャップを投げ返した理由を「正しいの遊びだった」としたロズベルグ。
メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームのニコ・ロズベルグは、25日(日)におこわれたアメリカGPのレース後、表彰式前の控え室で起こった一件についてFIA(国際自動車連盟)公式記者会見でコメントした。
前戦に続いてオープニング・ラップでチームメイトのルイス・ハミルトンに押し出されるカタチでコースオフして順位を落としたロズベルグは、その後に巻き返して終盤ではトップを走行していたしていたものの、最後はミスでコースアウトを喫して優勝もタイトルもハミルトンに明け渡して2位に甘んじてしまった。
レース後、表彰式を待つ控え室でロズベルグはポディウムでかぶるために用意された2位と書かれたピレリのキャップを王者のハミルトンから投げ渡され※、不満そうな表情を浮かべながらそれをすかさずハミルトンがそうしたよりも強く投げ返す光景が国際映像に映し出されていた。
※ハミルトンとロズベルグのケースでは少し事情が異なりますが、海外では日本と違い、相手に物を渡すときに投げて渡す行為自体は日常的におこなわれています。
会見で終盤のコースアウトのことに絡めて控え室での一件について質問されたロズベルグは次のように説明した。
Q.コースアウトしたのはマシンの何かがおかしかったと感じているようですね? クールダウン・ルーム(控え室)で気持ちが高ぶっていたことは理解できるのですが、なぜルイスにキャップを投げ返したのですか?
ニコ・ロズベルグ:いや、マシンのどこかがおかしかったとは言ってないよ。今はあれは僕のミスだったんだろうと思ってる。とにかくホイールスピンさせ過ぎちゃったんだ。タイヤはまだ十分温まってなかったし、とにかくかなり変な感じだった。今まであんなことになったことはなかったんだ。とにかく状況を知って何とかしたい。それから、あれはただの遊びだよ。それ以上の意味はない。
【STINGER】
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team