マクラーレン・ホンダ関係者はプラス思考のコメント
2016年型のニューマシンの発表を受けて、アロンソもバトンも期待を込めたコメントが届けた。新井康久代表は、控えめに(?)、明日から始まる走行に備えている。
■フェルナンド・アロンソ
「新しいシーズンの始まりは、たくさんの期待感が入り交り、いつも特別な気持ちになります。昨年は、McLaren‐Hondaにとって新しい船出となり、多くの注目を浴びた一方で、厳しくも学ぶことが多いシーズンでした。シーズンオフの間、ハードなトレーニング、家族との楽しい時間、チームとの開発状況の確認など、非常に有意義に過ごすことができました。ウォーキングそしてさくらの仲間たちは、テストに向け、すばらしい仕事をしてくれました。空力パッケージは細部に渡り、良く仕上がっていて、マシン全体も見事です。今シーズンのチャレンジに向け、準備万端です」
■ジェンソン・バトン
「オフシーズンの間、MP4-31を懸命に開発してくれたチームメイトたちを誇りに思うと同時に、今シーズンへの私のモチベーションにつながっています。昨年は山あり谷ありのシーズンでしたが、それでも着実に進化できたことは、自信につながりました。前に進むためのポジティブな要素と体制が整っています。空力面を取っても、マシンは素晴らしいです。バルセロナでのテスト初日のドライブが本当に待ち遠しいです」
■McLaren Technology Group ロン・デニスCEO
「昨年、新たに参戦を果たし、2シーズン目となるMcLaren‐Hondaは、勝利という共通のゴールを目指し、一丸となって開発を進めています。いつ勝てるのかを予測するのは容易ではありませんが、このオフ・シーズンの数ヵ月、開発に専念したチームの努力に敬意を表します。自動車メーカーとともに挑む体制こそ、現在のF1で唯一成功を収められるのです。昨年に直面したチャレンジングなシーズンを経て、私たちの絆は深まり、『共に戦い、共に勝つ』という意思はより強固なものになりました」
■ホンダ F1プロジェクト新井康久総責任者
「オフシーズンの間、2016年の準備を着々と進めることができました。また、マクラーレンのエンジニアと共に昼夜の作業を行うことで、チーム内の連携強化も図れました。今年のパワーユニットは基本コンセプトを変えず、昨シーズンのレースデータを元に、課題となっていたコンプレッサー周りなどを中心に、ハードウェアを進化させています。明日からのテストでは、まずシャーシと新しいパワーユニットとのマッチングや、ERSの特性などを確認することに注力します。テストを通じて得たデータを分析し、開幕戦のメルボルンに備えたいと思います」
photo by HONDA