フェラーリ最速!
バルセロナのF1合同テスト初日、フェラーリのセバスチャン・フェッテルが最速タイムを記録した。2番手のハミルトン+メルセデスを0.47秒突き放す快走だ。
◆バルセロナ合同F1テスト初日の結果(22日)
フェラーリは今年、一昨年の不振の反省からパワーユニットのスペースユーティリティを優先、空力的に不利を承知でリヤのボディカウルを”太らせ”、セバスチャン・フェッテルが3勝を記録した。
そして今年、再び2014年と同じ思想でリヤ部を絞り込んむ挑戦的な思考回路でマシンを登場させ手話題を呼んでいた。
右の写真、上半分がスリムになった今年型である。
このチャレンジは吉と出るのかどうか。その答は、少なくとも初日の段階では正解だったことになった。
とはいえ、2番手のハミルトン+メルセデスは、156周という圧倒的なマイレージを稼いで見せた。タイムはいつでも出せる、と言わんばかりだ。
しかし、フェッテル+フェラーリ のマークしたタイムは、去年、今回のテストと同じカタルニア・サーキットで行なわれたスペインGPの予選で、ハミルトンのチームメイトのロズベルグが記録したボールポジションタイム1分24秒681に迫るものであり、イタリアのファンの期待を盛り上げている。
しかし、メルセデスは、パワーユニットの効率を、他を圧していた去年よりさらに高めていることを公言している。さて、2日目以降、フェラーリとメルセデスの力関係がどんなものになるのか、注目である。
[STINGER]山口正己