「もうやめよう」(ハミルトン)–新予選方式を予選トップ3はこう考える
これまでと違って、トップチームからアタックを始め、一見すると緊迫感溢れて見えた。
ドライバー達はシーズン前から新しい予選フォーマットの導入に賛成していなかった。予選TOP3が語る新しい予選とは?
—-3人に聞きます。今日は新しい予選フォーマットになりました。特にQ3、ドライバーはクルマに座ったままモニターを見て、コースに出て行きませんでしたね。ニコとルイスは何ラップかして、残り3分を残してガレージに戻ってきました。そして、それ以上何も起こらずに、コースに誰もいない状態でチェッカーが振られました。既に、クリスチャン・ホーナー(レッドブル・レーシング代表)は、F1はファンに謝るべきだと言ってます。あなたたちのボスであるトト(メルセデスAMG代表)は、ばかばかしいと言っています。ここでは難しいかもしれませんが、F1は謝罪すべきか、直ぐに元のフォーマットに戻すべきか、あなたたちはどのように思っていますか?
ルイス・ハミルトン(以下、ハミルトン):僕たちはそれを見ていないし、他のみんなにとってこの予選フォーマットがどうだったか、本当にわからないよ。僕たちは最初から正しいやり方でないと言っていたんだ。でも、トライする前に止めることはできなかった。僕たちはやってみたし、エンジニアのみんなも上手くやった。今日を終わって僕には違いはなかったよ。僕はやらなければならないことをやっただけさ。
セバスチャン・フェッテル(以下、フェッテル):変える時間はあったよね。
ニコ・ロズベルグ(以下、ロズベルグ):F1がトライするのはいいことだよ。でも、それが上手くいかなかったら、僕らはファンのためにも他のフォーマットに変えるべきだと思う。
—-3セッション共にですか? それとも最後のセッションだけ?
ロズベルグ:特に最後のQ3だよね。Q1とQ2については、僕には判断できないけど、特にQ3はね。
フェッテル:そうだね。僕はとても簡単なことだと思っているよ。なぜ今、みんなが驚いているかわからない。僕らはみんな起きることはわかっていたんだ。僕らが成り行き見守ることになるのは明らかで、そしてそうなった。とてもエキサイティングだとは言えないね。
ノックアウトされないように、すべてのクルマが最初からプッシュするのはちょっとおかしいよね。グランドスタンドのみんなにとってもね。僕は正しいやりかただとは思わないな。最後は誰も走っていないんだよ。
ファンは、トラック(タイヤラバーが載った路面コンディション)が一番良い状態の時に、ルイスやニコ、キミ、そして誰もが限界までプッシュして走っているところを観たいんだ。今、僕たちに批評が必要かわからないけど、既に上手くいっていないよね。
ハミルトン:新しい何かにトライすることは良いことだよ。特にそれが素晴らしい一歩であったらね。僕たちは実際に新しいことにトライしたんだ。でも、これはトライアンドエラーだから、昔のやり方には直ぐに戻らないかもしれない。
フェッテル:同じようにある種の責任はあるよ。僕たちは多くの人が非難することにトライすることはできないからね。
ハミルトン:でも、何故できないんだろう?
フェッテル:君は、それが悪いことだと言ったよね。僕たちは賢明になる必要があるし、正しく変わるようトライしないとね。
ハミルトン:でも、みんな間違っていると話していたのにやってしまったよね。
セバスチャン:そうだよ。
ハミルトン:もうやめよう。
【翻訳:Masataka Hoshi】