クビアト&エリクソン、カナダでグリッド降格ペナルティ
クビアトとエリクソンにペナルティ、安全性を考慮したライコネンはお咎めなし。
スクーデリア・トロロッソのダニール・クビアトとザウバー・F1・チームのマーカス・エリクソンは、次戦のカナダGPでグリッド降格ペナルティを受けることになった。
クビアトは21周目のラスカス(ターン18)でルノー・スポール・フォーミュラ ワン・チームのケヴィン・マグヌッセンをイン側から強引にオーバーテイクしようとしたため、行き場を失った2台はホイールをロックさせて壁に接触する直前まで進んで停止し、両者は最終的にリタイアしてしまった。
レース後に両者とそのチームの代表者はスチュワードに呼び出され、ヒアリングと記録映像で確認した結果、クビアトに責任があると判断され、6月12日(日)に決勝がおこなわれるカナダGPで3グリッド降格ペナルティと2ポイントのペナルティ・ポイント追加の処分が下された。クビアトはこれで累計7ポイントとなり、年間12ポイント貯まるとその次のレース1戦に出場できなくなる。
また、同じコーナーでチームメイト同士でクラッシュしてしまったザウバー・F1・チームは、フェリペ・ナッセをオーバーテイクしようとしたエリクソンの動きがアグレッシブ過ぎたとして、エリクソンにも同じく次戦で3グリッド降格ペナルティと2ポイントのペナルティ・ポイントの裁定が下された。エリクソンはこれでペナルティ・ポイントが累計6ポイントとなった。
なお、ターン6で脱落したフロント・ウイングを引きずったまま走行を続け、ターン10でマシンを停車させたスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンに関しては、無線の内容と、ヒアリングの結果、クラッシュした場所からマシンを安全に停車させられる一番近い場所がターン10のランオフエリアだったことが認められ、お咎めなしの裁定が下された。
【STINGER】
Photo by SCUDERIA Toro Rosso / Getty Images/Red Bull Content Pool