ウォルター・ウルフ氏来日!!
1977年F1GPに登場し、開幕戦のアルゼンチンGPで、ジョディ・シェクターのドライブでデビュー・ウィンを飾ったウルフWR1の生みの親、ウォルター・ウルフ氏の来日を記念したパーティが10月22日土曜日都内のホテルで行なわれた。
前日に、夫人を伴って日本に到着したウルフ氏は、旅の疲れも見せず、あいさつや質疑応答、トークショーで熱心なコメントを披露、78歳にして衰えないF1GPへの情熱を伝えた。
会場には、F1レース活動をしていたときのウルフ氏の「オモチャ」(ウルフ氏)であるランボルギーニ・カウンタックのウルフ・バージョン3号車が展示され、150人ほどが参加したフランス料理のフルコースを楽しむ充実のパーティに花を添えた。パーティの主催者は、この3号車の現在のオーナーである福田氏。
ウルフ氏が初めて日本を訪れたのは1976年、初めて富士で開催された最初の日本GPだったが、雨のためにキャンセルが検討された時、「熱心なお客さんがたくさん待っている。ここでやめたら、レースから離れてしまう」と主催者に掛け合ってレース開催が決まったという逸話も披露した。
「ニキ・ラウダは、レースが始まって直ぐにリタイアして、その結果としてその年のタイトルを失ったことで、随分皮肉をいわれました(笑)」
「しかし、観客がチケット買って見てくれることによってレースが支えられている、と考えています」
また、デビュー戦で優勝でき秘訣も興味深いコメントを披露した。
「私はレースの専門家ではなかったけれど、オーガナイザーやケン・ティレルなどのチームオーナーとも出会って、F1GPの社会をよくみて、誰に何を聞けばいいかが分かってしたから」
ウルフ氏はこの後、奈良などを巡って五度目の来日を楽しまれる予定。
photo by [STINGER]