F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   中嶋一貴予選後会見全録 シンガポールGP

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

中嶋一貴予選後会見全録 シンガポールGP

F12009Singapore_Ob4V5798.jpg

◆11番手なら、路面がキレイな側からスタートできる!
—-予選11番手というポジションは?
中嶋一貴(以下、一貴)
 そうですね、昨日の段階よりクルマ的にはかなりよくなって、コース・コンディションには合ってきた部分があると思ってますけど、ただ、パフォーマンス──チームメイトのパフォーマンスから考えると、もうひとつだったかなというのが正直なところです。

(今日の予選は)全体的に、タイヤのウォームアップと、うまく1周目から”タイヤを使う”ということが非常にむずかしいという状況だったので、それがうまくできなかったのが(この結果の)一番の要因であったと思いますけれど。

ただ、11番手というのはそんなに悪いポジションではないですし、燃料の面でも、明日”柔軟性”を持って臨めると思うので、グリッドもクリーンな側(インサイド)ですし、ポイント(獲得)というのを現実的に狙って、レースができるところだと思います。

—-昨日から今日への”修正”はうまく行っていた?
一貴
 そうですね、昨日と較べると、自分自身の課題だったところはそれなりに直すことができて、いいカタチで走ることができたとは思うんですけれど。でも、うーん、(問題は)タイヤ……なのかな?という感じですね。

◆タイヤのグリップ性能を、うまくピックアップできない
—-タイヤのグリップ? あるいは、ここ一発のときにグリップを出せない?
一貴
 まあ、グリップを出し切るというよりは、単純に(うまくグリップを)ピックアップできなかったというか……。

—-予選のアタック2本目は、アウトラップが遅すぎた?
一貴
 まあ、遅かったでしょうね。たしかに、前は詰まっていたんですが。セクター1、もともとウォームアップは早い方ではないので、ちょっと苦労してましたね。

—-トラフィックの影響は?
一貴
 Q1では多少……。Q2では最後の最後だったので(詰まっていて)ゆっくり行ってスペースを空けなければいけなかったんですけれど、でも、ここのコースを考えれば、そんなものかなという程度ですね。

—-タイヤは温まりがよくない?
090927_kazuki.jpg一貴 温まりもよくないし、でも、”保ち”も悪いというか(笑)。

—-今日もホコリが舞って、コースはシビアだったようだが?
一貴
 そうですね、昨日から路面はずっと汚くて、まあ(走行の)ライン上だけはラバーが載ってよくはなるんですけれど、ラインを外すとかなりバンピーになりますね。明日(決勝レース)になっても、これは変わらないと思います。

—-去年との違いは?
一貴
 昨日の走り始めから、路面がかなり汚い状況であったので、去年と較べてもグリップは低いし。クルマも去年とは変わっていて、タイムも遅くなっているということですね。予選に向けて、路面も少しよくなってきて、だいぶ去年の感覚に近づいたなとは思いますけれど。

—-去年はここでポイントを?
一貴
 そうですね、今年も11番グリッドで、去年の10番グリッドよりはクリーンなところからスタートできるので、スタートすれば(去年と同じように)10番手にはすぐ上がれると思いますし。
Q3がかなりゴタゴタしたので、(各車が)どんな燃料の状態かわかりませんが、あと、タイヤをどう使ってくるかなど(決勝では)流動的な部分が多々あると思いますので、チャンスが出てくるということもあると思ってます。

◆ニコは、タイヤに「熱を入れる」のが巧みだ!
—-オプション・タイヤのロングランの感触は?
一貴
 非常に、見通しはよくないです……。でも、その部分については、周りより少なからずアドバンテージはあると思うんで、また、燃料も自由に積めるので、オプションをどう使うかということも含んだ戦略で行けると思うので、その点はあまり心配してないです。

—-逆に、プライムの方は?
一貴
 大丈夫ですね、まあ”落ち”はけっこう大きいんで、とくにリヤ(のグリップ)ですね、その点は気をつけながら行かないといけないんですけど。

—-Q2でのニコは速かったですね?
一貴
 速かったですね! もともと(彼は)タイヤにうまく「熱を入れる」ことができるドライバーなので。(ぼくの場合は)ほんとに、ちょっとしたところで、タイヤがピッタリ行かないという感じなので、そこが(今回はニコとの)大きい(違いになった)と思いますね。

—-その「熱が入る」ということでは、メソッドというか方程式はある?
一貴
 それはある程度(ノウハウを)持ってるんですけど、同じことをやっても、うまく行くときもあれば、うまく行かないときもある。タイヤのウォームアップというのは、タイヤを痛めてしまったら元も子もないので、そうならずに、また、後ろだけとかそういうのではなくて、全体に温めなければいけない。

—-ステアリング操作で、フロントを温めるのは?
一貴
 それはタイヤを痛めるので……。一番いいのはブレーキング(で全体を温める)なんですけどね。ただ、いつもと同じようにやっても、いいときとそうでないときがあって(笑)。

—-タイヤは生き物?
一貴
 そうですね、生き物で、いうこと聞かないですね(笑)。

—-女性とタイヤとでは?(笑)
一貴
 まあ、タイヤは喋ってくれないので(笑)。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER