ブラウン、「給油禁止は今年最大のチャレンジ」
左からニック・フライ(チームCEO)、ノルベルト・ハウグ(メルセデス・モータースポーツ責任者)、ロス・ブラウンチーム代表。
メルセデスGP・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームのロス・ブラウン代表は、25日にドイツで行なわれたメルセデスGPの発表会で、今季のニューマシン、「MGP W01」の開発について以下のように語った。
「今年のクルマの開発開始は2009年春。FIAが発表したレギュレーションにのっとって、2010年度の新しい車のコンセプトを考え始めたよ」。
2010年度のデザインについては、クルマのサイズの変更点に関するポイントを2点あげた。
「まず、フロント部分が狭くなり、リア部分の構造が変わること。そして、給油の禁止に合わせて、どのチームのクルマも長くなるだろう。空力のレギュレーションには大きな変更点がないため、2009年度にやってきた作業を今年も引き続き行う。よって、給油禁止のレギュレーションに適応させることが、今年最大のチャレンジだろう」。
バレンシアのテストでは、2010年度のクルマの基本的なコンセプトを持ち合わせたクルマを披露する。
「テストのパフォーマンスを見ながら調整を重ね、バーレーンの開幕戦を迎えたい。2人のドライバーのうち、バレンシアのテストではまず、ニコ・ロズベルグがコックピットに座るだろう」。
ミハエル・シューマッハが2010年、再びワールド・チャンピオンになる可能性があると最近メディアで発言した理由についてブラウンは、「F1から離れていた数年間にリフレッシュしたこともあって、今日のミハエルは準備万端だ。41歳という実年齢よりも若く見えることが示すように、身体能力は衰えていない。エンジニアと一緒になってよく働き、決意にあふれているよ。才能というものは消滅するものではない」とコメント。