ミハエル・シューマッハ、初テストを終えて
–テストを終えてどんな感じ?
ミハエル・シューマッハ(以下MS) 「1991年に初めてF1で運転したときのようだった。最初のラップでショックを受けた。2周、そしてさらに周回を重ねるごとに、ものすごい興奮に変わった。今日はまさしく、そうだった。おもちゃを手に入れた小さな子どものよ
うに、ただ楽しかった」。
–技術的な観点からは?
MS 今日、僕たちは良い仕事をした。コントロール・チェックをしながら、信頼性が高いレベルでクルマを走らせた」。
–マッサがフェラーリを運転したが。
MS 自分が昔乗っていたクルマが突然、トラック上に見えた時、マッサがそこに座っていた。少し不思議な感覚だったよ。コックピットに座る兄弟をトラックで見るのは嬉しいものだよ。フェラーリというより友人たちに会えることは楽しいからね。
–たくさんの友人、ファン、プレスの姿が見えましたか?
MS もちろん。一番大切なことだった。
–1時間半、新しいチーム、そして新しいクルマと過ごしたが、あなたの経験があれば選手権で戦えると思う?
MS そう思う。証明されるはずだ。
–フィジカルな面で今日は何か問題は?
MS 調子はとても良かった。体をしっかり鍛えてきたから、注意深く準備してきた。
–なぜ赤いヘルメットに?
MS それが自分だから。フェラーリとはまったく関係ない理由で赤い色を選んだ。最も自分らしいからね。
【STINGER / Text by Akiko Samesima】