F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

2月11日、スペインのヘレス･サーキットで行なわれているＦ１合同テストでトップタイムを記録した可夢偉は、「とりあえず、100ラップできました」、と余裕の笑顔を見せた。

「昨日は悪天候で、ほとんどセットアップ作業ができなかったので、今日は、天候回復のおかげで、チームも僕もマシンの理解が進んだというところでしょうか」、と可夢偉。「それぞれ別のプログラムで走ってるので、実際のところは、どうなんですかね？このタイム」と新人とは思えない冷静な言葉を続けた。

滑り出しが順調なことに対しては、「まだ判りません。実際、僕は、最後のランまで、メニュー消化のため、1日中重めの燃料で走っていました。最後のランは、みなさんの予想が付く通り、それまでの燃料よりは若干、軽めです。まだまだ、消化しなければならないメニューがあるので、パフォーマンスについてコメントするのは、まだ、ちょっと時期が早すぎると思います。次に僕がドライブするのは19日と20日なので、この2日間の天候が良くて、さらに走りこむことが出来ればいいですね」。

可夢偉は慎重に言葉を選び、冷静に現状を分析しているが、これで少なくとも、BMWザウバーC29が、大きな問題点がないマシンであることは確認できた。BMWザウバーは、明日からの残り2日間のテストを、P.デ・ラ・ロサにステアリングを託すことになっている。