来た! マクラーレンがベストタイム
ヘレスF1合同テスト最終日に、マクラーレンのL.ハミルトンがベストラップを記録した。テストで比較に意味はないとはいえ、先週のバレンシアの合同テストから、マクラーレンの滑り出しはもう一つ陰りがあったが、ここにきて、ポテンシャルの一端をかいま見せた格好だ。
バレンシアでは、J.バトンが走り出してすぐにシートの不具合を訴え、シートを作り直す場面があった。下位チームならいざ知らず、ワールド・チャンピオンを迎えたマクラーレンとしては、考えられないミスだっただけに、混乱が予測されていた。だが、まずはL.ハミルトンが1分19秒583のトップタイムを記録してその懸念を払拭してみせた。
L.ハミルトンは、4.423kmのコースを113周した。気温は10℃ほど、路面温度も12℃だった。
マクラーレンは、雨が残った朝、ドライになるのを見計らってエアロ・マッピッグを確認し、その後、昨日に続いて空力の比較と確認をしつつ、初期トラブルの洗い出しを行なった。
コンディションが好転するのを待って、29周のロングランを敢行。その後、レッドフラッグに阻まれたが、25周のロングランも実行した。チームは昨日に続いてブレーキ関係の確認も、重量配分を変更しつつ行なった。
セッション終了間際に、トラックは完全ドライとなり、L.ハミルトンはニュータイヤを与えられて3回1分19秒台のファステスト・ラップを連発し、最終的に1分19秒583をマークした。このタイムは、4日間を通じて最速だった。
L.ハミルトンは、17日から20日まで同じくヘレスで行われる次回のテストで初日と二日目を担当、その後J.バトンにステアリングを渡すことになっている。