テスト最終日を前に月夜のヘレス
三日月がヘレスの街を見下ろしている。
ヘレス19日夜の様子。雲はなく、月が顔を出し、遠くにヘレスの街の明かりが見える。18日夜の集中豪雨がウソのようだ。
ヘレスサーキットからヘレス市内に向かう道は、一般道と高速道路の2本のみ。18日夜は、その両方の道路が冠水して、乗用車が走行不能の状態であり、車両整備を行ったメカニック達の過半数が、ヘレス市内のホテルに戻れなかったという。果敢に冠水の中に突っ込んでいった車は、エンジン・ルームが水浸しになり、エンジンがストップして立ち往生となったという。
ホテルに戻れたメカニックの中には、いったんセビリアまで片道40kmの道程を戻る迂回コースをとった者もいた。いずれにしても、まともに寝ることができなかったが、朝7時の集合時間に変わりはない。
ところで、今夜が、F1ドライバー達にとっては、ヘレスでの最後の夜。明日のセッションが終了すると、今期のドライバーが、もう2010年に、ここで走ることはない。その、今年最後のヘレスは、ドライとの予報が出ている。
ただし、この時期、これだけ夜の天気が良い場合、翌朝には大量の露が路面に落ちて、フルウェットでセッション開始となることが多い。そして、午前10時から11時にかけて、コンディションは最高の情況となる。明日、軽めの燃料でのトップタイムが出るとしたら、まず、この時間帯になるはずだ。
19日のレッドブルのウェバーのベストタイムは、午後遅くに記録されているが、ウェバーが明日、この19日のベストタイム記録時と同じ燃料搭載量で午前10時過ぎにアタックしたとしたら、おそらくラップタイムは19秒フラットから18秒後半に突入することが予想される。
(MYS/Mom Aantai)