可夢偉のトラブル箇所
小林可夢偉は、金曜日に好調な様子だったが、土曜日のフリー走行では18番手に低迷した。その理由は、”Fダクト”の不調。原因は特定できないが、ダウンフォースが安定せず、安全の面からも旧タイプに交換して予選に参加した。
マクラーレンが”発明”した”Fダクト”をBMWザウバーがいち早く採用してマレーシアに持ち込んだ。しかし、熟成不足から、P.デ・ラ・ロサのマシンは問題ないものの、小林可夢偉のマシンだけが不安定な状況に陥っていた。
上が”Fダクト付き”のP.デ・ラ・ロサ車、下が可夢偉の旧型。
コクピット横のダクトからの流入エアをウィングに当てて空気の流れを失速させてストレートスピードを稼ぐ。
このシステムの有無で、「コンマ7〜8秒の差がある」というが、BMWザウバーのピット前に並べられたP.デ・ラ・ロサのマシンは比較すると、違いがよく分かる。
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