デイブ・ライアン、引責休職?
マレーシアGPのフリー走行2回目を終えたセパン・サーキットに、ショッキングなニュースが流れている。ハミルトンが所属するマクラーレンのチームマネージャーであるデイブ・ライアンが休職届を出したと言うのだ。
ライアンは、マクラーレンでチームをコントロールする立場にあり、ハミルトンが虚偽の証言をしたオーストラリアGPで、ハミルトンと無線のやり取りをしていた。
さらに、噂が噂を呼び、ハミルトンの失格問題は、開幕戦のオーストラリアに留まらず、2009年すべてに広がるかもしれない、という憶測も飛んでいる。
事の起こりは、セーフティカー中にトゥルーリ+トヨタがコースを外れて戻った位置が不明確になったところで、「ハミルトンがスローダウンしたように見えたので、横を向いてハミルトンに確認したら、”前に出ろ”というジェスチャーに見えた」ことで、トゥルーリはハミルトンの前に出た。この行為がセーフティカー出動中の追い越しとみなされて表彰台失格になったのだが、その後の事情聴取でハミルトンが虚偽の証言をしたとして、この裁定が覆されることになった。
デイブ・ライアンの休職届と、この件の関係性は確認されていないが、イギリス・メディアは、ハミルトン擁護の姿勢を示す者もいる。「レースを戦っているなら、相手を出し抜くのが当然。事情聴取でウソを言ったのは良くないことだが、それとこれとは別の問題だ。レース中のルイスは悪くない」と。
しかし、根強く存在する人種問題を含み、ハミルトンは事情聴取の虚偽という動かしがたいミスにより、危うい立場に立たされ手いるのは間違いなさそうだ。
なお、オーストラリアGPのスチュワードがマレーシアGPのトヨタのパドックを尋ね、メルボルンでの判定が誤りだったことを「非常ていねいに」(トヨタ関係者)詫びたという。