ホーナー、「ブローン・ディフューザーは過大評価されている」
「搭載による効果は1周につき、せいぜい0.2〜0.3秒程度」とホーナー代表。
レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、チームが開発したブローン・ディフューザーが、ライバルたちが思っているほどの効果がないと指摘した。
ブローン・ディフューザーは、いわゆるFダクトに変わる新しい空力システムとして注目を集め、すでに複数のライバルチームが搭載している。
ライバルたちがブローン・ディフューザーを過大評価していると考えるホーナー代表は、「ライバルたちが思っているほどシステム搭載による恩恵は受けられない。もちろん、搭載による効果はある。しかし、うわさされているようにラップタイムが0.5秒速くなるということはない。せいぜい0.2〜0.3秒程度だ」とコメント。
※ブローン・ディフューザー
レッドブル・レーシング発の新型ディフューザー。排気圧による風圧を吹きつけることで、空気の流れを制御してダウンフォースを稼ぐ。
※Fダクト
ダクトから取り入れた空気をシャークフィン(マシンの背びれ部分)を通してリヤウィングへ流すシステム全般を指す通称。空気を送る量を調整することでダウンフォースを抑え、ストレートでのスピードが伸びる。