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レース直前情報・浜島裕英 ブリヂストン

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「今回は、ソフトとハードで、タイム差があまりない」

  ……………………

◆ここでは、ソフト・タイヤも長く使えそうだ
–土曜日、予選の日のタイヤですが?
浜島 フリー・プラクティスの(セッション)3くらいまでは、ソフトとハードのタイム差は「0.7秒から1秒」くらいありましたけれど、予選になって、路面が急激によくなったこともあって、コンマ3から5秒(0.3~0.5秒)の違いになってます。

タイヤの”タレ”については、ソフト、ハードともに、これはもちろんチームによるんですけど、(タイムの落ちは)ゼロ秒から2秒、28ラップ、ハーフ・ディスタンスで。ゼロ秒というのは、つまり、タレない人(ドライバー)もいるということです。

ですから、ハードについては、(チームによっては)今回あまりメリットがない……かもしれない? ただしソフトは、チームによっては、やっぱり20周くらいすると若干性能が低下している傾向も見えます。

また、同じくソフトですが、ドライバーによっては、第3セクターの裏ストレートに入るあたりとヘアピン、このへんはタイヤの温度が上がってるところなんですが、ここで、リヤ・タイヤがオーバーヒートしてて、「ムービング」(グニャリと動く)を感じてるドライバーが何人かいます。……ので、そういう意味では、ソフトタイヤのメリットがないという可能性はあります。

–そして予選になって?
浜島 そうですね、予選では、路面が急激によくなったために、ハードがあまり好きではないドライバーも、路面からのグリップをちゃんと感じるという状態になった。

まあ、そこを見誤ったのが、赤色のマシンのチーム(フェラーリ)で……。あとで訊いたら、「あのタイムでも(次のQに)行ける予定だった」と。でも、彼らの思惑以上に、他チームの”上がり代”(あがりしろ)が大きかった……ということですね。

ちなみに、ジェンソン・バトンは、Q1、Q2ともに、ハードで走ってます。Q2の2回目で、ようやくソフトを使った、と。彼は、ソフトのメリットをあまり感じてない、でしょうね。

◆ウエット・タイヤは去年と同じ仕様
–雨の予報もありますが?
浜島 ウエット・タイヤについては、去年と同じスペックを持ってきています。……ということは、(レギュレーションの変更で)今年は(クルマ側の)ダウンフォースが減ってる分、ドライバーはグリップを感じない……でしょう。ただ、このサーキットは、雨が降っても、路面が乾くのは早いですからね。

まあ、雨が降っちゃえば、2種類のタイヤを使わなければいけないというルールはなくなりますから、どうでもいいんですけど。でも、降って、そして乾いたときに、ハード側(のタイヤ)を使うと、ワーキング・レンジがまったく合わないんで、(チーム/ドライバーは)苦しむことになる……かもしれません。

ですから、われわれとしては、そうした「ダンプ」(※半乾き??)になったらソフトの使用を奨める、というポリシーで行こうと思ってます。

–先ほどの、まったくタレないチームというのは?
浜島 あ、タイムにも現われてますが、それはブラウンです。

–今年は、ドライからウェットにタイヤを替える際のフラップ調整は少なくていい?
</font><b>浜島</b> そうです。

–雨が降らなかったら、定石としてのタイヤの使い方は?
浜島 いまわれわれが持っているデータで行けば、ハードのタイヤをショート・スティントで使うのが順当かな、ということでしょうね。

雨が降らなければ、路面温度も35度くらいありますから。でも、これはチームがどう考えるか、なんで……。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】


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