予選Q3
<14時50分>
コースクリアーが確認され、グリーンライトが点灯した。
気温は23℃、路面温度は44℃だ。
7シューマッハ/メルセデスが真っ先にコースに出た。
<14時54分>
4バトン/マクラーレンが最速タイムを更新した。すぐに1フェッテル/レッドブルが逆転する。2マーク/レッドブルも3番手に続いている。
3ハミルトン/マクラーレンがアタックを開始した。ピットアウトした6マッサ/フェラーリが前を走っている。カジノの先の下りで3ハミルトン/マクラーレンが6マッサ/フェラーリの前に出た。しかし、まだ、本領を発揮するタイムではない。
<14時57分>
赤旗が提示された。17ペレス/ザウバーがトンネルを下ったシケインでクラッシュ。真横からバリアに激突。バリアが大きく移動して衝撃の激しさを語っている。
ザウバーは、1994年にカール・ベンドリンガーがここでクラッシュし、その事故が選手生命を断つきっかけとなった。
午前中の8ロズベルグ/メルセデスのクラッシュに似た状況で、17ペレス/ザウバーはコントロールを失った。ただし、トンネル出口のラインが通常よりかなりアウトに取られていた。
それもあって、8ロズベルグ/メルセデスのアクシデントに比べて、最初にガードレールに当たった角度が大きく、比例して衝撃も大きくなり、その瞬間にマシンの右半分は完全に破壊された。当たり方が強かった分だけ、進路が直進し、8ロズベルグ/メルセデスはバリアを掠めて運行方向左に逃げられたが、17ペレス/ザウバーは、まともにバリアにマシンの右真横から激突した。
ザウバーのガレージでは心配そうにスタッフがモニターを見つめ、サーキットを重苦しい空気が包んでいる。
<15時12分>
17ペレス/ザウバーのアクシデントから15分が経過した。S.ペレスは、頸椎を固定され、万全の救急体制で救急車で現場を離れた。
ペレスのマシンが、レッカー車で運ばれてピットに戻った。予選時間の残りは2分26秒。
<15時18分>
17ペレス/ザウバーが当たったトンネル出口のガードレールとの凹みと、大きく移動したシケインのクラッシュバリアが、FIAのチャーリー・ホワイティングや、ハービー・ブラッシュも加わって検査されている。
しばらく時間がかかりそうだ。ドライバーは、集中力を継続させなければならない。
<15時36分>
コース改修が終わり、グリーンライトが点灯した。正真正銘のワンアタックのQ3が始まった。17ペレス/ザウバーを除く9台がコースに出ている。
<15時37分>
1フェッテル/レッドブル、4バトン/マクラーレン、2ウェバー/レッドブル、5アロンソ/フェラーリ、7シューマッハ/メルセデス、6マッサ/フェラーリ、3ハミルトン/マクラーレン、8ロズベルグ/メルセデス、12マルドナド/ウィリアムズのオーダーがどう変わるだろうか。
<15時38分>
結局、17ペレス/ザウバーのクラッシュの前と、グリッドは変わらなかった。
1フェッテル/レッドブルはポール・ポジションを奪ったが、安心はできない。1コーナーまでにKERSをきっちり使える4バトン/マクラーレンが横に並んでいる。スペインの5アロンソ/フェラーリのように、スタートでスルスルと前に出られてしまうと、そこで勝負の半分が着く可能性がある。
DRS計測開始位置からDRS使用可能位置の間で前車の約1秒以内にいればDRSが使用可能。DRSは、DRS使用可能位置からブレーキを踏むまで使用できる。