好調ルノー+R.クビツァの上海サーキット攻略法!
3戦終了した時点で30点を稼ぎ、予想以上のポテンシャルを見せるルノー。ルノーに移籍して上昇機運のR.クビツァが、中国GPの上海サーキット攻略法を伝授。
「上海のサーキットは印象が強烈なんだ。設備は素晴らしくて、多くの巨大な建物が並び、敷地も広い。走る上ではあまり関係のないことだけどね」。
「コースそのものは非常にテクニカルで、低速でも高速でも扱いやすいマシンが必要さ。直線のスピードとブレーキ性能も重要だろう。そういうわけで理想的なセッティングを施すのは難しいし、空力面のバランスについては妥協を求められる。ほとんどのマシンはストレートのスピードを犠牲にして、強めのダウンフォースをかけているんだ」。
「最初のコーナーは、ほぼ360度旋回するから、とても難しい。先へゆくほどタイトになって、クリッピング・ポイントが見えない長いコーナーだから、かないトリッキーだ。コーナーの長さから、ブレーキとスロットルを同時に踏んで、できるだけスピードを上げなければならない。アンダーステアが出やすくて、そうなるとアウトへ膨らんで2コーナーへのラインを外してしまいがちだ」。
「ターン7と8のような高速コーナーもある。このふたつは連続しているから、ターン7の出口でいいラインをとって、ターン8の進入に備えなければならない。アンダーステアの程度によっては、ドリフトしながらターン7を抜けるけど、ここではほとんどのマシンが同じラインを通っている」。
「ターン11と12は低速コーナーだけど、後の方は立ち上がりが難しいんだ。その先はバンクのついたターン13だし、そこから長いストレートへと続いているから、立ち上がりでスピードに乗せることが重要だ。ターン12の出口では急激なオーバーステアに注意する必要があるけど、いったんスロットルを踏みはじめたら、もどしたくない。また、ターン13はアンダーステアになりやすく、その場合はストレートへのスピードが殺されてしまう。バック・ストレートはいつまでも続くかと思われるほど長いので、マシンの調整をしたり、ピットと無線で交信したりすることができる」。
「ターン14のヘアピンは、絶好のパッシング・ポイントだ。進入では、いちばん長くブレーキを使うことになる。できるだけブレーキングを遅らせたいのだが、同時にタイヤをロックさせないよう注意しなければならない。ロックさせると、タイムを大幅にロスしてしまう。コーナーそのものも難しくて、レースになるとブレーキング・ポイントを固定することができないんだ」。
「最終のターン16は単純に見えるけど、ミスを犯し易く、ここでもタイムをロスする可能性がある。早めに加速したいけれど、コーナーの真ん中に小さなギャップがあって、かなりやっかいなところだ」。