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[スペック追加]レッドブル「RB9」解説&スペック

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「RB9」解説
3連覇の最強チームの2013年モデルは、エイドリアン・ニューウェイがレッドブルで手がけた6台目の作品となるRB9。

1989年のレイトンハウスでは最強のマクラーレン・ホンダ・ターボを自然吸気エンジンで追い回し、その後、ウィリアムズ、マクラーレン、そしてレッドブルでの優勝数は実に128勝。

在籍したチームですべてチャンピオンを取り続けているそのエイドリアン・ニューウェイが、どんな”新作”を投入するかが注目された。だが、最も目を引いたのは、ニューウェイの仕事とは関係のない部分だった。

確かに、ノーズ上の”段付き”部分が、カバーされたようなシェイプになった。しかし、発表された2点のスタジオ撮りの写真から見て取れるメカニズム的な変化といえば、そこだけだが、カラーリングが一新した。

すでに、”レッドブル・レーシング”から”インフィニティ・レッドブル・レーシング”にチーム名が変わることが発表され、ロゴにも『INFINITI』が並べられていた。通常、チーム名は、権利がある順に並べられる。つまり、2013年は、インフィニティがレッドブルよりも多くの資金を提供しているか、もしくは、なんらかの権利を有していることを示唆している。

全体のカラーリングにもそれが現れている。カラーリングが、メタリックブルーの基本カラーに紫色を加えたニューカラーになった。去年までは存在しなかった”紫色”は、もちろん、インフィニティの色である。

ボディを流れる三本のストライプも、昨年の赤、青、灰色だったが、青の代わりに紫になった。そして、チーム創設から昨年まで続いた、サイドポッドの「RedBull」のロゴがインフィニティに変更された。

レッドブルはルノー・エンジンを積んでいるが、ルノーと、インフィニティの母体であるニッサンの関係は周知のとおり。ホンダでもなく、トヨタでもなく、インフィニティのグローバル戦略が、真価を発揮する段階に入ったのかもしれない。

【STINGER / Text by 山口正己】

「RB9」スペック

公表された「RB9」と昨年型マシンの「RB8」のスペック上の違いは、エンジンとエンジン制御ユニットの型番が新型になったのみ。

■シャシー
型式:RB9
モノコック:コンポジット・モノコック構造
トランスミッション:縦型7速ギヤ・ボックス/油圧式パワーシフト&クラッチ・オペレーション
クラッチ:APレーシング製
ホイール:OZレーシング製
ホイール径(前):12インチx13インチ
ホイール径(後):13.7インチx13インチ
タイヤ:ピレリ P Zero
サスペンション:アルミ合金製アップライト/カーボン製ダブル・ウィッシュボーン/スプリング&アンチロールバー/マルチマチック製ダンパー
ブレーキ:ブレーキ・キャリパー/ブレンボ製ディスク&パッド(カーボン)
エレクトロニクス:MESL標準コントロール・ユニット
燃料:トタル・グループ製

■エンジン
型式:ルノー RS27-2013
気筒数:8
排気量:2400 cc
最大回転数:18000 rpm
バルブ数:32
バンク角:90°
構造:アルミニウム製シリンダー・ブロック内蔵
エンジン制御:MESL標準コントロール・ユニット TAG320
オイル:Total製
重量:95 kg

そのほかのレッドブル「RB9」の画像はこちら

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