ルノー「R.S.16」スペック
ロータス・F1・チーム改めルノー・スポール・フォーミュラ ワン・チームは3日(水)、今季型マシン「R.S.16」のスペックを公開した。
スペック上で昨年型の「E23」から大きく変更となった点は、パワーユニットがメルセデスから自家製のルノー製「R.S.16」になったこと以外は目立った変更点はない。
母体がロータスからルノーに”戻った”ことで、マシンのカラーリングはブラックをベースにルノーのイメージカラーであるイエローが挿し色として加わえられ、第2世代のERS(エネルギー回生装置)開発にも協力しているルノー傘下、日産のブランドである「インフィニティ」のロゴが追加された。
■マシンスペック
型式:ルノー R.S.16
シャシー:ルノー・スポール・フォーミュラ ワン・チーム製カーボンファイバー&アルミニウム・ハニカム・コンポジト・モノコック
サスペンション(前):カーボンファイバー製プッシュロッド式トーションバー(トップ&ボトム・ウィッシュボーン)
サスペンション(後):カーボンファイバー製プルロッド式トーションバー(トップ&ボトム・ウィッシュボーン)
ギヤ・ボックス:セミ・オートマチック・チタニウム・ギヤ・ボックス(クイックシフト)
ギヤ:8速+リバース
燃料システム:ATL製燃料タンク(ケブラー強化ゴム)
エレクトロニクス:MES-マイクロソフト・スタンダードECU
ブレーキ・システム:AP Racing製カーボンディスク、パッド、キャリパー/AP Racing製マスターシリンダー
コックピット:シート(カーボン・コンポジット)/6点式ハーネス・シートベルト/ステアリング(ギヤ・チェンジ&クラッチパドル)
■エンジン
型式:ルノー R.E.16
排気量:1.6L V6
気筒数:6
最大回転数:15,000/分
プレッシャーチャージャー:シングルターボチャージ、ブースト圧無制限(4バール)
レースごとに使用できる燃料量:100kg
構成:90°V6
口径:80mm
ストローク:53mm
クランク:90mm
バルブ数:シリンダーごとに4(計24)
エキゾースト:マシンのセンターライン上に位置するタービンとウエストゲートの両方に分割されて接続。
燃料噴射方式:直接燃料噴射
■サイズ
トレッド(前):1450mm
トレッド(後):1400mm
全高:950mm
全幅:1800mm
重量:702kg(ドライバー、バラスト込み)
■ERS(エネルギー回生装置)
MGU-Kの回転数:最大50000/分
MGU-K(出力):最大120kW(キロワット)
MGU-Kのエネルギー回生量:最大2Mj(メガジュール/ラップ毎)
MGU-Kのエネルギー放出量:最大4Mj(メガジュール/ラップ毎)
MGU-Hの回転数:100000/分
MGU-Hのエネルギー回生量:無制限
■パワーユニット概要
ドライバーあたりの年間使用可能数:5基※開催数が20戦を下回る場合は4基
馬力:トータルで約875馬力