フェッテル、9連勝の大記録達成!!
2013年の最後を飾るレースは、セバスチャン・フェッテル(レッドブル)がF1史上に輝く9連勝を達成。シーズン13勝で、ミハエル・シューマッハと並ぶ記録を樹立した。決勝レース途中、ピット作業に手間取る危うい場面もあったが、スタートでN.ロズベルグ(メルセデスAMG)に先行を許したものの、1周を終える前にトップを奪い返し、今回も横綱相撲。表彰台インタビューでは、今回のレースを最後にF1を去るチームメイトのマーク・ウェバーに最初にコメントする権利を譲った。
レースは、スタートからゴールまで雨の予想にかき回されたが、結局、雨はカメラのレンズをパラパラと濡らす程度しか降らず、波瀾は起きなかった。しかし、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が予選14番手から4位、そして、19番手スタートのセルジオ・ペレス(マクラーレン)が6位に食い込むなど、見所の多いレースだった。
このレースでF1生活に終止符を打つマーク・ウェバー(レッドブル)は、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とのバトルから2番手を守りきり、チェッカードフラッグを受け、パレードラップでヘルメットを脱いで周回。世界中のファンに別れを告げ、表彰台ではシャンパンファイトでハシャギすぎ、足を滑らせて転ぶオマケもつけた。
このレースを最後にフェラーリを去るフェリペ・マッサは、途中、ピットロード手前の白線カットの違反ペナルティでドライブスルーを強いられる”らしいレース”だったが、そこから巻き返して7番手。フェッテルとともにドーナツターンをインテルラゴスの観客席を埋めたファンに披露した。
フェラーリのフェルナンド・アロンソは、シンガポールGP以来の表彰台3位に柔和な表情を見せ、”この状況で来年に進みたい。マッサのドライブスルーは可愛そうだった。最後は表彰台に乗らせてあげたかった”と、フェラーリでの8年、自分との4年間のレース生活にエールを送った。
メルセデスとフェラーリのコンストラクターズ争いは、結果的にマッサのドライブスルー・ペナルティでメルセデスに軍配が上り、レッドブル、メルセデス、フェラーリの結果になった。
セバスチャン・フェッテル(レッドブル)の圧倒的な強さで幕を綴じた2013年。V8エンジンの咆哮とともに、悲喜こもごものシーズンが終わり、まったく新しい2014年にバトンを渡した。
2013F1GP第19戦(最終戦)トップ10
1. S.フェッテル(レッドブル)
2. M.ウェバー(レッドブル)
3. F.アロンソ(フェラーリ)
4. J.バトン(マクラーレン)
5. N.ロズベルグ(メルセデスAMG)
6. S.ペレス(マクラーレン)
7. F.マッサ(フェラーリ)
8. N.フルケンベルグ(ザウバー)
9. L.ハミルトン(メルセデスAMG)
10. D.リカルド(トロロッソ)
※決勝結果