STINGER レーシングナビ 3月31日号
佐藤琢磨、インディ開幕戦でポール・ポジション/トヨタ、TS040をお披露目
【 レース 】
◆[INDY] 第1戦予選、佐藤琢磨がポール・ポジション獲得◆
3月29日(土)、米国フロリダ州のセント・ピーターズバーグで、2014年のインディカー・シリーズが開幕し、予選が行われた。
市街地道路と空港の滑走路を使った特設コースでの予選は、佐藤琢磨が力走をみせ、ポール・ポジションを獲得した。
ロードコースは3段階で予選走行が行われ、第1、第2走行ともにトップ・タイムをマークした佐藤は順調に予選を通過、ファイナルでもライバルに対してのアドバンテージを保っていた。
佐藤はアタック5周目に1分2秒1609のトップタイムをマーク。そして次の1周ではペースを落としてタイヤの温度を下げ、最後のアタックを行い、ここで1分1秒8686にタイムを更新し、見事にポール・ポジションを獲得した。
2番手は0.3秒差でKVレーシング時代のチームメイトだったトニー・カナーンが獲得、3番手はライアン・ハンターレイが獲得した。
第1戦セント・ピーターズバーグ 予選リザルト
順位 | ドライバー | チーム / エンジン | タイム |
1 | 佐藤琢磨 | A.J.Foyt Racing / ホンダ | 1:01.8686 |
2 | トニー・カナーン | Chip Ganassi / シボレー | 1:02.1637 |
3 | ライアン・ハンターレイ | Andretti Autosport / ホンダ | 1:02.2167 |
13 | セバスチャン・ブルデー | KVSH Racing / シボレー | 1:15.8337 |
18 | ファン・パブロ・モントーヤ | Team Penske / シボレー | 1:12.6994 |
出場ドライバー:22人
決勝情報はこちら。
Photo by Honda Motor Co., Ltd.
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◆トヨタ・レーシング、ポール・リカールで新型TS040 HYBRIDを発表◆
トヨタ・レーシングは3月27日(木)、フランスのポール・リカール・サーキットで行われた世界耐久選手権(WEC)のテストで、新型TS040 HYBRIDを初披露すると共に、ドライバー編成の変更を発表した。
TS040 HYBRIDは、V型8気筒3.7リッター・ガソリン・エンジンの520馬力に、ハイブリッド・パワーによる480馬力が加えられ、1000馬力が4輪駆動で路面へと伝えられる。
ドライバーの編成は、7号車をアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと中嶋一貴、8号車をアンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの編成となった。
新たなトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は、燃料消費量を規制する新レギュレーションに合わせて開発された。さらに多岐にわたる見直しにより、燃料消費量はTS030に比べて25%削減を目標とされた。
なお、今シーズンは流量計により燃料の消費量がモニターされ、レース中、3ラップの平均燃料消費量が規定を上回るとペナルティが科せられる。
1ラップあたりの燃料消費量は、各チームの申告したハイブリッド使用率によって決定し、トヨタはル・マン1ラップあたり6MJ※のハイブリッドシステムを採用することに決定した。
※:昨年のル・マンでは1周は約3.5MJ。昨年比で約2倍となった。
Photo by Toyota Motorsport GmbH
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◆フェラーリ、ジェイムズ・カラドをAFコルセに加入。458GT2でル・マンに参戦◆
フェラーリは3月28日(金)、WECの参戦ドライバーとして、ジェームズ・カラドをAFコルセに起用すると発表した。AFコルセは昨年、小林可夢偉が所属していたチーム。
カラドは昨年、F1のサハラ・フォース・インディア・フォーミュラ ワン・チームのサード・ドライバーを務め、フリー走行にも4度出走したドライバーで、昨年の可夢偉と同じく71号車をドライブする。
さらに、ダビデ・リゴンとチームを組んでル・マン24時間に参戦することが発表された。ちなみに、リゴンは今年、F1のスクーデリア・フェラーリのテスト・ドライバーも務めている。
Photo by Ferrari S.p.A.
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◆日産、スーパーGT開幕に向け、新型マシンのテストを実施◆
日産は3月28日(金)、岡山国際サーキットで4月5日(土)、6日(日)に開幕するスーパーGT開幕戦に向けて、3月15日(土)、16日(日)の合同テストに参加した。
今シーズンからGT500クラスのレギュレーションが一新され、エンジンは2リッター・直列4気筒・直噴ターボエンジンに変更となった。また、モノコックは共通部品を使用することになり、駆動系やサスペンションなど主要な部分の多くに各メーカーが共通パーツを使うことが義務付けられた。
日産は4チームからGT-Rをエントリーし、公式テストでは好タイムをマーク。カルソニックIMPUL GT-RとMOTUL AUTECH GT-Rが総合トップ3につけるなど、安定した速さを見せた。
Photo by 日産自動車株式会社
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