STINGER レーシングナビ 5月10日号
【 レース 】
◆[NASCAR] スプリント・カップ・シリーズ 第10戦◆
5月6日(日)、米国南部アラバマ州タラデガのタラデガ・スーパースピードウェイでNASCARスプリント・カップ・シリーズ第10戦「アーロンズ 499」が開催された。
決勝当日、タラデガは朝方に雷雨に見舞われたが、スタート前に雨は止み、ジェット・ドライヤーカーでコース乾燥を行い無事に決勝がスタートした。
レースは序盤、トヨタのマイケル・ウォルトリップとカイル・ブッシュらが上位を走行。そしてウォルトリップが首位に浮上する快走を見せた。
その後もトヨタ勢が上位をキープし、入賞が期待されたが、レースも残り4周となった184周目に9台のマシンが絡む多重クラッシュ、ビッグ・ワンが発生。これにトヨタのウォルトリップ、デニー・ハムリンらが巻き込まれてしまった。
このクラッシュによりレースは延長され、レースはダッジのブラッド・ケゼロウスキー、フォードのマット・ケンゼス、そしてカイル・ブッシュが最後の優勝争いを展開する。
最後は首位のケゼロウスキーをブッシュが猛追したが、これを抑えきったケゼロウスキーが優勝。ブッシュは2位でフィニッシュし、3位はケンゼスとなった。
次戦、第11戦は5月12日(土)、サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで行われる。
第10戦 アーロンズ 499 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー 車種 周回
1 13 2 ブラッド・ケゼロウスキー ダッジ 194
2 21 18 カイル・ブッシュ トヨタ 194
3 10 17 マット・ケンゼス フォード 194
32 12 42 ファンパブロ・モントーヤ シボレー 142(リタイヤ)
出場ドライバー:43人
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆[NASCAR] ネイションワイド・シリーズ 第8戦◆
5月5日(土)、NASCARネイションワイド・シリーズ第8戦「アーロンズ 312」がタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
レースは序盤、トヨタのカイル・ブッシュと、シボレーから参戦する実兄カート・ブッシュとのペア、さらにケニー・ウォレスがこちらもシボレーから参戦の実兄マイク・ウォレスとの、共に兄弟ペアで上位争いを展開。
さらにトヨタのジョーイ・ロガーノやジョー・ネメチェクらも加わったバトルは、3ワイドで激しく順位が入れかわるものとなった。
その後もロガーノ、カイル・ブッシュ、ケニー・ウォレス、ネメチェクらが順位を入れ替えながら、激しいバトルを展開。
しかし、116周目に多重クラッシュが発生し、エリック・マクルーアがハイスピードでイン側の壁にクラッシュ、レースは赤旗中断となった。
19分の中断の後にレースが再開されると、首位のカイル・ブッシュをロガーノ、シボレーのコール・ウィット、フォードのリッキー・ステンハウス・Jr.が追う展開になる。
4台は団子状態で最終ラップまでバトルを続け、最終コーナーの立ち上がりでロガーノがアウトへラインを変えてブッシュに並ぶと、2台はサイド・バイ・サイドでチェッカーを受けた。
レースは僅か0.034秒差でロガーノが制し、タラデガでの初優勝を飾った。ブッシュは惜しくも2位となったが、トヨタの1-2フィニッシュを達成。3位はステンハウス・Jr.が獲得した。
次戦、第9戦は5月11日(金)、ダーリントン・レースウェイで行われる。
第8戦 アーロンズ 312 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー 車種 周回
1 4 18 ジョーイ・ロガーノ トヨタ 122
2 12 54 カイル・ブッシュ トヨタ 122
3 2 6 リッキー・ステンハウス・Jr. フォード 122
13 17 7 ダニカ・パトリック シボレー 122
出場ドライバー:43人
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆[WRC] 世界ラリー選手権 第5戦ラリー・アルゼンチン◆
世界ラリー選手権(WRC)第5戦ラリー・アルゼンチンは、4月26日(木)から29日(日)にかけ、首都ブエノスアイレスの北西約700kmの都市、コルドバを中心に開催された。
ラリーはシトロエンのセバスチャン・ローブ / ダニエル・エレナ組が5時間34分38秒で優勝。またミッコ・ヒルボネン / ヤルモ・レーティネン組も2位に入り、シトロエンの1-2フィニッシュとなった。
3位にはフォードのマッズ・オストベルグ / ヨナス・アンダーソン組が入り、これによりフォードは連続ポイント獲得数、150戦連続という記録を樹立した。
次戦、第6戦アクロポリス・ラリーは、5月24日(木)から27日(日)、ロウトラキを中心に開催される。
第5戦 ラリー・アルゼンチン リザルト
順位 ドライバー 車両 合計タイム
1 S・ローブ / D・エレナ シトロエンDS3 5:34:38.8
2 M・ヒルボネン / J・レーティネン シトロエンDS3 5:34:54.0
3 M・オストベルグ / J・アンダーソン フィエスタRS 5:37:49.2
出場マシン:27台
– – – – – – – – – – – – – – –
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆黒田吉隆 イタリアF3 第2大会に参戦◆
イタリアF3 第2大会が5月4日(金)から6日(日)にハンガリーのハンガロリンクで開催され、黒田吉隆がユーロノヴァレーシングより参戦した。
黒田は第4戦を予選10番手からスタートし、8位でフィニッシュ。第5戦は予選11番手スタートで、9位でフィニッシュ。第6戦は予選8番手、決勝は11位でフィニッシュした。
黒田は初めてのサーキットに苦戦、また他車からの追突やセットアップの不調などにより思うようなレースができなかったが、スタートダッシュでは立て続けに素晴らしい走りを見せ、次戦以降で巻き返しを狙うとコメントした。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆SUPER GT 第2戦 伊藤大輔ショート・リポート◆
5月3日(木)から4日(金)にかけて開催された、SUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」に伊藤大輔がENEOS SUSTINA SC430で参戦した。
予選2番手スタートで、スタートドライバーの大嶋がGT300クラスのマシンと接触。相手をコースアウトさせたためにドライブスルーペナルティが課せられることに。
さらにその後、タイヤ交換の際のピット作業違反が発覚し、新たなペナルティを課せられてしまった。
このペナルティ消化後に伊藤にドライバー交代し、伊藤は懸命な走りで12位から8位までポジションをアップ。そして再度大嶋に交代してレースを見守った。
この後、再び雨が降り出したためチームはレインタイヤへ交換を指示するが、雨脚が強くなることはなく、10位でレースを終えることとなった。
伊藤大輔コメント
「非常に残念な結果です。悔しい。今回はどうしても勝ちたかった。そのために絶対欲しいと思っていたフロントローは獲得できたのですが・・・歯車が合えば必ず勝てると信じています」。
※SUPER GTのレース内容はこちら
◆[SUPER GT] 第2戦 富士予選 EPSON HSV-010がポール・ポジション◆
◆[SUPER GT] 第2戦 富士決勝 DENSO KOBELCO SC430が優勝◆
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆スーパー耐久第2戦 ツインリンクもてぎ◆
スーパー耐久シリーズ第2戦が4月28日(土)、29日(日)にツインリンクもてぎで開催された。
レースはGT3クラスをPETRONAS SYNTlUM SLS AMG GT3。ST1クラスはFaust Racing Team 86。ST2クラスはRSオガワADVANランサー。ST3クラスはassetテクノZ34。
ST4クラスはコスモソニックFK・ings DC5。ST5クラスはBRP☆HYPER ECU C72制動屋J’Sフィットがそれぞれクラス優勝を達成した。
またST3クラスにPETRONAS TWS GS350で参戦した吉本大樹は、第2スティントでチームドライバー内最多の42周を走破。マシンはクラス2位でチェッカーを受けたものの、ゴール直前のオーバーテイクの際の接触によりペナルティが課せられてしまった。
そのためPETRONAS TWS GS350は3位降格にはなったが、GS350初の表彰台を獲得した。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
◆D1グランプリ 第2戦鈴鹿 5月26日、27日に開催◆
D1グランプリ第2戦が5月26日(土)、27日(日)に開催される。
今年のD1グランプリは、これまでのダンロップ・コーナーをスタートし、逆バンクコーナーへ進入するものだったが、今年からメイン・ストレートをスタートし、第1、第2コーナーへ向かうものに変更された。
これによりさらにハイスピードのバトルとなることで、これまでのD1とは違う展開になると予想されている。
またSUPER GTに参戦している織戸学、谷口信輝、片岡龍也ら、鈴鹿のコーナーへのアプローチを熟知しているドライバーの走りにも注目が集まる。