STINGER レーシングナビ 5月16日号
◆[フォーミュラ・ニッポン] 第1戦鈴鹿、ロッテラーが開幕戦を制す◆
開幕戦を制したアンドレ・ロッテラー(中央)、惜しくも2位となった小暮卓史(左)、デビュー戦で3位入賞した中嶋一貴
5月15日(日)、鈴鹿サーキットで全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦、決勝が開催された。
当初は4月17日に開催予定だったが、東日本大震災の影響を考慮して日程を変更し、今回の開催となった。
決勝は序盤からアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)と小暮卓史(NAKAJIMA RACING)のトップ2台が抜け出し、激しい首位争いが展開された。
一方、14番手スタートの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)は4周目を終えたところでピットインし、早めにピットストップを完了させた。この後、中嶋はペースを上げ、徐々に順位を上げた。
レース終盤になり、完全に抜け出していたトップのロッテラーと小暮が熾烈なバトルを展開した。
21周を終えたところでロッテラーがピットイン、素早い作業でコースに復帰したが、その後ピットインした小暮は右リヤタイヤのナットが入らず、作業に手間取りコース復帰が遅れてしまった。
トップのロッテラーを追う小暮はハイペースで攻めるが、ヘアピンでタイヤをロックさせ、フラットスポットを作ってしまった。
そのためペースを上げることができず、最後まで安定した走りを見せたロッテラーが自身初となる開幕戦優勝を達成。小暮は惜しくも2位でフィニッシュした。
そして序盤のピットイン作戦が成功した中嶋が、フォーミュラ・ニッポンデビュー戦ながら見事3位入賞を飾った。
次戦、第2戦は6月5日(日)、大分県のオートポリスで開催される。
フォーミュラ・ニッポン第1戦鈴鹿 結果
順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 36 A・ロッテラー トヨタ 38 1:08’16.849
2 32 小暮卓史 ホンダ 38 +16.619
3 37 中嶋一貴 トヨタ 38 +39.677
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◆[MotoGP] 第4戦フランス予選 ホンダ勢がフロントローを独占◆
5月14日(土)、MotoGP第4戦、フランスGPの予選がル・マン・サーキットで行なわれた。
予選では、3回目のフリー走行でトップタイムをマークしたケーシー・ストーナーが首位に立ち、次々とタイムを更新していった。
そしてホンダ同士の激しいポール・ポジション争いを制し、今季3回目のポール・ポジションを獲得した。
ストーナーに続いて2位にはマルコ・シモンチェリが入った。予選最後のアタックで一気にタイムを縮め、ストーナーにわずか0.059秒というタイムをマーク、2番グリッドを獲得した。
またアンドレア・ドヴィツィオーゾが今季初フロントローとなる3番手に入り、ホンダがフロントローを独占を達成した。
さらに4位にはダニ・ペドロサが入り、決勝でのホンダ勢の活躍に期待が高まった。
MotoGP 第4戦フランスGP 予選結果
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 27 ケーシー・ストーナー ホンダ 1:33.153
2 58 マルコ・シモンチェリ ホンダ +0.059
3 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ +0.468
9 46 ヴァレンティーノ・ロッシ ドゥカティ +1.053
13 7 青山博一 ホンダ +1.459
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◆[MotoGP] 第4戦フランス決勝、ホンダが1-2フィニッシュ◆
予選、決勝ともに圧倒的な速さを見せ付けたケーシー・ストーナー。
MotoGP第4戦、フランスGPの決勝が5月15日(日)、ル・マンサーキットで開催された。
決勝ではフロントローを独占したホンダ勢の活躍に期待が高まるなかスタート、序盤からポール・ポジションのストーナーが独走体制に入った。
これにダニ・ペドロサ、アンドレア・ドヴィツィオーゾらが続き、トップグループ争いが繰り広げられた。
その後マルコ・シモンチェリと2位を走るペドロサのバトルが展開、シモンチェリはこれをパスした際に接触。
ペドロサは転倒、コースアウトし、右鎖骨を骨折した。これによりシモンチェリにはライドスルーペナルティが科せられ、大きく順位を落としてしまった。
そして終盤、首位を独走するストーナーに続いて激しい2位争いが展開された。
2位ドヴィツィオーゾと3位ヴァレンティーノ・ロッシが一進一退の攻防を見せ、ロッシがパスしようとするも、僅かな差でドヴィツィオーゾはこれを許さなかった。
一方独走を続けたストーナーは、この間に首位でチェッカーを受け、2位に14秒以上の大差で今季2勝目を飾った。
その後、ドヴィツィオーゾとロッシのバトルはファイナルラップまで続き、僅差でドヴィツィオーゾが2位を死守、ホンダの1-2フィニッシュを達成した。
惜しくも3位に終わったロッシだったが、ドゥカティ移籍後初となる表彰台を獲得した。
予選13番手からスタートした青山博一は、コースアウトするなどアクシデントがあったものの、8位でフィニッシュ。3戦連続でのシングルフィニッシュとなった。
MotoGP 第4戦フランスGP 決勝結果
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 &
nbsp; 27 ケーシー・ストーナー ホンダ 44:03.955
2 4 アンドレア・ドヴィツィオーゾ ホンダ +14.214
3 46 ヴァレンティーノ・ロッシ ドゥカティ +14.564
8 7 青山博一 ホンダ +51.502
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◆[SUPER GT] 第2戦富士、復興支援大会で支援総額1,000万円相当に◆
SUPER GT第2戦、事実上のシーズン開幕戦となった富士は、東日本大震災復興支援大会として開催された。
2日間で役60,000人が来場し、レース観戦と復興支援イベントに参加した。
イベント広場では岩手、宮城、福島各県の物産展「がんばろう市」を開催。直送された商品は全て完売となり、モータースポーツファンの善意を象徴する結果となった。
さらに募金活動をはじめ、習熟走行の入場料(全額)や2階指定席、大会公式プログラム、復興支援ステッカーの売上げの一部など、総額約570万円の義援金が日本赤十字社に寄付される。
今後のSUPER GT全8戦と、11月開催予定のJAFグランプリ富士スプリントカップは東日本復興支援大会として開催される。
◇富士スピードウェイ代表取締役社長 加藤裕明コメント
「本大会を無事終えることができましたこと、そして、場内で実施した各種支援活動に多大なご理解とご協力を賜りましたことに対し、ご来場のお客様をはじめ関係者の皆様に心からお礼申し上げます」。
「本大会での義援金約570万円に加え、大震災以降実施してまいりました募金活動およびスポーツ走行などの売上げの一部約190万円を合わせた計約760万円を日本赤十字社に寄付させていただきます」。
「このほか、震災直後に実施した被災地への飲料水支援などを含めた支援総額は約1,000万円相当になりましたことを併せてご報告させていただきますとともに、皆様のご協力に改めてお礼申し上げます」。
「今後も被災地のお役に立てますよう、引き続き支援活動を展開してまいります」。
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◆富士スピードウェイ コンパクトスポーツドライビングレッスンを開催◆
富士スピードウェイは、6月1日(水)に排気量1,600cc 以下のFFコンパクトスポーツ車オーナーを対象としたドライビングレッスンを開催する。
講師には元レーシング・ドライバー田中 実が参加。レッスンはショート・サーキットを使用し、初心者を対象に安全、かつ楽しくドライビング・テクニックを学べるレッスンプログラムとなっている。
また、家族など同伴者と一緒にレーシング・コースの体験走行ができるコンテンツも用意される。
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◆鈴鹿サーキット D1グランプリを今週末に開催◆
白熱のドリフトバトルを展開するランサー・エボリューションⅩと180SX。
5月21日(土)、5月22日(日)の2日にかけて、鈴鹿サーキットで2011 D1グランプリが開催される。
鈴鹿でのD1は3年ぶりの開催となり、チャンピオン争いに注目が集まる。
またハチロク、スカイライン、シルビアをはじめ、RX-7、スープラ、ソアラ、ランサーエボリューションなど多彩なマシンの登場も人気のひとつとなっている。
なお今回のD1は「笑顔復活!負けないぞ日本。」をスローガンに東日本大震災復興支援も実施される。
支援活動の一環として、「D1×笑顔復活Tシャツ」を鈴鹿でも販売、1,000円で1枚進呈され、それが義援金、支援金として日本赤十字、ピースプロジェクトの義援、支援活動に生かされる。
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◆株式会社モビリティランド 被災地復興支援について発表◆
株式会社モビリティランドは5月13日(金)、東日本大震災の復興支援活動について発表した。
これまでの支援活動は以下の通り。
◇被災したもてぎ周辺地域への備蓄燃料および飲料水、食料品を提供。
◇震災後に開催された、鈴鹿サーキットでのレース参加料の中から、1台につき1,000円を寄付。(合計291,000円)
◇鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ双方で募金活動を実施。(合計935,973 円)。
◇義援金として株式会社モビリティランドより1,000万円を寄付。
これら支援活動による義援金(合計11,226,973円)は、「東日本大震災支援モータースポーツ口座」から日本赤十字社を通じて全額寄付される。
今後もモビリティランドでは支援活動をシーズン中、継続して実施する。
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◆鈴鹿8耐 7月末に開催、史上初のデイタイム・レースに◆
鈴鹿サーキットは5月14日(土)、2011 QTEL FIM 世界耐久選手権シリーズ第3戦、「コカ・コーラ ゼロ 鈴鹿8時間耐久ロードレース」(鈴鹿8耐)の概要を発表した。
1978年の第1回大会以来、今年で34回目の開催となり、東日本大震災復興に向けた節電への配慮から、決勝レーススタート時間を1時間早めることが決定した。
これにより史上初の、夜間走行のないデイタイム・レースで優勝が競われることになった。
またラップタイムが落ちる夜間走行がなく、昼間だけのレースになることで、スプリント・レース並みのハイペース・バトルになることが予想される。
現在、この鈴鹿8耐の最多周回数は、2002年に加藤大治郎とコーリン・エドワーズが記録した219周となっている。
その後、サーキットの改修などがあ
り参考記録となっているが、デイタイム・レースとなる今年はこの記録更新にも注目が集まる。
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◆RUN and BIKE in MOTEGI、もてぎ7時間エンデューロが10月に開催◆
ツインリンクもてぎは5月12日(木)、東日本大震災により開催延期となっていた「第1回RUN and BIKE in MOTEGI powered by ウイダーinゼリー」と、自転車耐久イベント「第8回もてぎ7時間エンデューロpowered by ウイダーinゼリー」を、10月29日(土)、30日(日)に合同開催すると発表した。
駅伝とマラソンのランカテゴリーや、エンデューロ種目が多数のバイクカテゴリーに加え、人気カテゴリーである「もてぎ7時間エンデューロ」のほか、新たにキッズレースやスプリント・レースを追加しており、幅広い層が参加、楽しめるイベントとなる。
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◆鈴鹿サーキット WTCC日本ラウンド 6月4日よりチケット発売開始◆
株式会社モビリティランドは、10月22日(土)、23日(日)に鈴鹿サーキットで開催されるツーリングカー・レース、2011FIA世界ツーリングカー選手権(WTCC)日本ラウンドの観戦チケットを6月4日(土)から発売を開始する。
WTCC日本ラウンドでは、スーパー耐久第5戦も併催され、スプリントと耐久を1日で観戦できる組み合わせで開催する。
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◆鈴鹿サーキット 「バットのエネルギー海賊団」を今夏より初登場◆
鈴鹿サーキットは、今夏7月9日(土)から9月11日(日)に新イベントとなる「バットのエネルギー海賊団」を初登場させる。
このイベントではエネルギーをテーマに、鈴鹿山系の天然水を利用した水のエンターテイメントとなっている。