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夏休み前のF1通信簿:その6フォースインディアの二人

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21戦で行なわれる2016年F1GPは、7月31日のドイツGPで12戦を消化して、約1カ月の夏休みに入った。

テクノロジーの進化を最後に担うのが言うまでもなくドライバーだ。

与えられた道具をどう使うかは、ドライバーの力量次第。同じチームなら、基本として与えられる道具が同じだから、その視点で眺めると、一人一人の能力が見えてくる。


<成績>
数字は順位。×は入賞せず。最後に、12戦で獲得したシリーズポイントと順位をみながら12戦の闘いの軌跡を辿ってみた。
<素行>
12戦の闘い振りからどんなドライバーかを診断する。

—-

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◆フォースインディアの二人

11)ニコ・フルケンベルグ

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<総合評価>
速さ:9
巧さ:9
安定性:8
パッション:9
若さ:8
トータル:43

<成績>(×は入賞せず)
7位-×-×-×-×-6位-8位-9位-×-7位-10位-7/33点(10位)

フェラーリからメルセデスのパワーユニットに交換、ブリヂストンからチーム入りした日本人の松崎エンジニアの力もあって、2009年から突然スピードアップしたフォースインディア。フルケンベルグは、2012年にフォースインディア入りし、2013年をザウバーで過ごした後に復帰、2014年以降をフォースインディアで闘い、時折速さを見せている。

ペレスとのコンビは、2014年より続いている。その2014年はペレスを上回るポイントを獲得したが、以後は、爆発力のあるペレスにやや遅れ気味。今シーズン前半のポイントで15点のビハインド。しかし、第9戦オーストリアGP以降は、ペレスより前のグリッドからスタート、速さは見せている。

<素行>
2009年のGP2チャンピオンとして、重なるオファーの中から鳴り物入りでウィリアムズを選んで2010年のF1にデビューした。マネージャーが、ミハエル・シューマッハのマネージャとしておなじみのウィリー・ウェーバーであることも、才能を証明している。ドイツ人らしい(?)卑怯ぎりぎりの走りをすることもないが、もうひとつ輝きが見えない。ペレスが、今シーズンだけで2度の表彰台に昇っているのに対して、表彰台経験がないのが玉にきず。次の目標は、表彰台だ。


12)セルジオ・ペレス

160818F1gprc02.png

<総合評価>
速さ:9
巧さ:9
安定性:8
パッション:10
若さ:8
トータル:44

<成績>(×は入賞せず)
×-×-×-9位-7位-3位-10位-3位-×-6位-×-10位/48点(8位)

乱暴なレースは相変わらずだが、時折鋭いポテンシャルを見せている。小林可夢偉とのザウバー時代もそうだったが、気がつけば表彰台、という力は逸材を感じさせる。今シーズンも、モナコGPとバクーのヨーロッパGPで表彰台に昇っているが、どらちも果敢な姿勢だけが通用する心臓破りのリスキーなコースだった。第9戦オーストリアGP以後、チームメイトのフルケンベルグにやや押され気味だが、一発の輝きで確実に一歩リード。

<素行>
メキシコのビッグスポンサーを持ち、それがF1ドライバーとしての命をつないでいると思われがちだが、小林可夢偉のチームメイトだった2012年も、3回の表彰台と得点で可夢偉を上回った。「ペイドライバーにしちゃ、案外いい働きをするだろ?」というフレーズは、余裕から出た名文句。去年から母国のメキシコGPが復活したことも、追い風になっている。フォースインディアとは2017年まで契約を結んでいる。しかし、今季限りでチームを離脱するのではないかとの噂アリ。

[STINGER]山口正己

Photo by Force India F1 Team
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