トロロッソ「STR8」解説&スペック
「STR8」解説
レッドブルの兄弟チームだが、違うマシンであることを主張している。確かに、STR8と名付けられたトロロッソの2013年型マシンは、ノーズ形状がレッドブルRB9とはまったく別物だ。
さらに、エンジンがレッドブルのルノーに対してフェラーリを積んでいるから、後半部分も違う、という見方もできる。サイドポンツーンのエアインレットの形状も明確に異なっている。
しかし、現在のF1エンジンは、規則で統一されていることから、エンジン形状や重量バランスの違いは、実は無視できるもの、という考え方もできる。つまり、レッドブルRB9と、トロロッソSTR7は、ノーズを初めとする若干の外観以外はほぼ一緒かもしれない。
ノーズ形状が、段差にカバーをしたことで変化し、それに対応してか、リヤビュー・ミラーが去年より若干外に追い出された形になった。しかし、この辺りの空力処理は、抵抗には多少の変化はあっても、ボディ下面でダウンフォースを稼ぐ現在の潮流からみれば、大きな違いはなさそうだ。
「STR8」スペック
ダンパーがザックス製からマルチマチック製に、反対にクラッチがマルチマチック製からザックス製に、ホイールはアドヴァンティ製からAPPテック製に変更した。
■シャシー
型式:STR8
モノコック:コンポジット・モノコック構造
ボディワーク:カーボンファイバー・コンポジット
サスペンション(前&後):アッパー&ロワー・ウィッシュボーン/トーションバー・スプリング&アンチ・ロールバー/マルチマチック製ダンパー
ステアリング:スクーデリア・トロ・ロッソ
ギヤ:7速
クラッチ:ザックス製 トリプル・プレート・プル・タイプ
キャリパー:ブレンボ
ブレーキ:ブレンボ(パッド&ディスク)
冷却システム:スクーデリア・トロ・ロッソ
コックピット計器:スクーデリア・トロ・ロッソ
シートベルト:OMP/サベルト
ステアリング・ホイール:スクーデリア・トロ・ロッソ
シート:各ドライバー専用カーボンファイバー・シート
消化システム:スクーデリア・トロ・ロッソ/FEV
ホイール:APPテック
燃料電池:ATL
重量:642kg(ドライバー、カメラ含む)
■エンジン
型式:フェラーリ056
タイプ:90°V型8気筒(砂型鋳造アルミブロック)
そのほかのトロロッソ「STR8」の画像はこちら