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トロロッソ「STR9」ファースト・インプレッション

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4番目の発表は、トロロッソ。発表は合同テストを翌日に控えた1月27日午後5時半、ヘレス・サーキットのピットレーンで行なわれた。

ベールが剥がされた瞬間に、何といっても目に着いたのは、フロントエンドの処理だ。前輪の中心部から1200mmの長さが義務づけられたため、これをカバーするために、造形や理論とは無関係な”突起”がついていた。

マシンのお披露目の前に、チーム代表のフランツ・トストはそこには触れずに、テクニカル・ディレクターのジェイムス・キー作品となるTR9を自信作であることをコメントした。。

「1600ccのターボエンジンをベースにしたパワートレーンは、レッドブルと同じルノーである。冷却の仮題があるので、去年のモデルより、サイドポンツーン前端に空気取り入れ口が大きくなってラジエターも要領が大きくなった。今年は、規則が大きく変わったので、特にこの数日間、スタッフは深夜1時、2時まで頑張って作業をしてくれた。100kgに制限された燃料をうまく使って、いいレースをしたい」。

現在のF1マシンは、理論や理想からではなく、規則でシェイプが決定しているが、今年のマシンの形状は、そのことを改めて思い出させるボディシェイプを見せている。トロロッソの”突起”は、この後もなにかと話題になるはずだ。

[STINGER]山口正己

トロロッソ「STR9」スペック

■シャシー
型式:STR9
エンジン:ルノー・エナジーF1-2014
ERS:ルノー・スポールF1
ボディ:コンポジット・モノコック構造
サスペンション(前後):アッパー&ロワー・ウィッシュボーン/プッシュロッド/トーションバー・スプリング&アンチ・ロールバー/マルチマチック&ペンスキー製ダンパー
サスペンション(前後):アッパー&ロワー・ウィッシュボーン/プルロッド/トーションバー・スプリング&アンチ・ロールバー/マルチマチック&ペンスキー製ダンパー
アシステッド・ステアリング・ラック:スクーデリア・トロロッソ
ベルハウジング:カーボンファイバー・コンポジット
ギヤボックス・メインケース:スクーデリア・トロロッソ製アルミ合金
ギヤ:8速シーケンシャル/油圧操作
クラッチ:APレーシング製 プル・タイプ
エキゾースト:スクーデリア・トロロッソ製インコネル(ターボヒートシールド)
キャリパー:ブレンボ
ブレーキ:ブレンボ(パッド&ディスク)
冷却システム:スクーデリア・トロロッソ
コックピット計器:スクーデリア・トロロッソ
シートベルト:OMP/サベルト
ステアリング・ホイール:スクーデリア・トロロッソ
シート:各ドライバー専用カーボンファイバー・シート
ペダル:スクーデリア・トロロッソ
消化システム:スクーデリア・トロロッソ/FEV
ホイール:APPテック/マグネシウム合金
タイヤ:ピレリ
燃料システム:ATL&スクーデリア・トロロッソ
ボディワーク:カーボンファイバー・コンポジット
重量:690kg(ドライバー、カメラ含む)

■エンジン
排気量:1.6L V6
シリンダー数:6
レブ・リミット:15,000回転/毎分
ターボ・チャージング:シングル・ターボチャージャー
最大燃料流量:100 kg(1時間当たり/-40%)
1レースで使用できる燃料:100 kg(-35%)
タイプ:90° V6
口径:80mm
ストローク:53mm
クランク:90mm
バルブ数:シリンダーごとに4(計24)
エキゾースト:マシンのセンターライン上に位置するタービンとつながる単一排気口
燃料:直接燃料噴射

■ERS(エネルギー回生装置)
MGU-K(最大回転数):50,000 回転/毎分
MGU-K(最大出力):120kW(キロワット)
MGU-Kの最大エネルギー回生量:最大2Mj(メガジュール/ラップ毎)
MGU-Kの最大エネルギー放出量:最大4 Mj(メガジュール/ラップ毎)
MGU-Hの回転/毎分:100,000回転
MGU-Hの最大エネルギー回生量: 無制限 > 2MJ(メガジュール/ラップ毎)

■エンジンサイズ
重量:145 kg(最低値)
ドライバーあたりの年間使用可能数:5基
馬力: 600馬力(ICE) + 160馬力(ERS)

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