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トヨタ新居TCD レース後会見全録

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◆今日は、スタート後数周以後の膠着状態を脱出できなかった
新居
 今日のレースは、何とかポイント圏内に踏みとどまりたい、燃料もたくさん積んで.・・・と思っていたんですけど、スタートして数周で、だいたいポジションが決まっちゃって。それ以降は、あまりポジションを上げられなかったなというレースでしたね。

スタートは、ヤルノはポジションを落とさなかったんですけど、ティモは、今日は失敗だったかなという感じで。
スタートの”動き出し”と、それからの2〜3周でいろいろなことがあって。そして落ち着いてみると、ああなっちゃった、と。ティモは、一番(燃料が)重い状態でスタートしたので、うまく行けばという気持ちはあったんですけど。

序盤から、(ドライバーとは)前を行く中嶋選手と距離を詰めろという話はしていて、追い越しもできるかと思ったんですけど、なかなかむずかしかった。ピットインしたあとも、ちょっと後に入ったティモと(ヤルノと中嶋が)3台並んじゃったので、こっちから指示を出して、行くなら行け!と。ヤルノも「待ってました!」と言ったんですけど、1コーナーで絡んでしまって・・・。

レースとしては、順位は上げられなかったですけど、スタート後も大きな問題はなく、レース自体はまあまあうまく運べたのではないかと思います。

◆予選で不振では、レースはつくれない・・・
新居
 それにしても、レースはスタートしてすぐに決まっちゃったんですけど、それまでの準備がよくなかった。プラクティス1のああいう状態(19番手と20番手)というのが一番いけなかったと思うので、そこはもう少し、うまくやらなくてはいけなかったと思ってます。

次のシンガポールは、ダウンフォースが要るところで。モナコ、ハンガリーと、そういうところでのレースをやってきてるわけですから、闘い方もクルマも、ちゃんと(いい状態に)もっていけるのではないかと思います。

—-今回ヤルノは、別のエンジンを使った?

090913 toyov2.jpg新居 昨日の朝の段階で、(他車と)トップスピードに差があるのではないかという懸念があったので、じゃあ、調べるよりも(エンジンを)換えようかということで(交換を)やりました。
ただ、その後にずっとデータをチェックしたら、風向きも含めてね、すると(ヤルノとティモで)クルマ間の差はなかった。やれることはやろうということで(エンジン交換を)やっただけで、エンジンについてはなんの問題もないことがわかりました。

—-新エンジンを搭載したということですか?
新居
 そうではなく、これまで使ってきたエンジンのなかで、やりくりしてます。ちなみに、次のシンガポールでも、ニューエンジンを使うことはありません。(最後の)8基目は、あくまで「鈴鹿」で使います。

—-エアロですけど、スパではよかったのに今回は……というのは、どういう理由?
新居
 まあ、今回のうちのクルマは、金曜日から三日間通してね、エイペックスのスピードは速かったはずなんです。ですから、まだダウンフォースがつきすぎというか、ドラッグが大きかったんだと思います。ラップタイムの差をつくっていたのはセクター1のところで、予選でも、ここでの差を、ほかのところでカバーすることができなかった。ですから、もう少し、セクター1でタイムを稼げるような仕様(パーツ)を持ってくるべきだった。そこが、今回”合わせきれなかった”ところだと思います。

—-ダウンフォースをいまより減らすと、ドライバーは運転しにくくなる?
新居
 いや、そこまでは試してないです。いまウチが持っているなかでは一番いいだろうというものを持ってきたんですけど、それが十分なものではなかったんだと思います。金曜日に、もうひとつセッションがあったら、さらに別のものを試せたとは思いますけど。金曜・午後、そして土曜と、クルマはよくなってはいたんですが、最後まではビシッと行かなかった。それが残念でしたね。明日からまた、シンガポールに向けて、いろいろやっていきます。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】

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