F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

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新居TCD金曜日会見全録

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「乗っちゃいました」の小林可夢偉。

◆”事件”は、朝の8時に起きた!
新居章年技術コーディネーション担当ディレクター(以下、新居)
 今日は、雨だけでなく、いろいろ大変で・・・。朝、8時になったら「可夢偉を呼んでくれ」といわれて、ヤルノ(トゥルーリ)にまた何かが(起こった)と思ったら、ティモ(グロッグ)だった。せっかくの鈴鹿のグランプリで、雨は残念だなと思っていたら、それだけでなく、ティモが走れなくなった。

ただ、雨は明日、明後日は降らない。それで、今日はひどい雨、そんなに走らなくていい、今日のデータは明日以降は参考になる部分が少ないということで、今日はティモを休ませて、明日から体調を万全にして走らせた方がいい。そういう判断もあったので、今日の朝、FIAに、プラクティスの1と2はドライバーを替えますという届けを出しました。

(小林)可夢偉は、クルマ(F1)に乗るのは久しぶりだったんですけど、もちろん彼はリザーブ・ドライバーで、こういうことに対しては(準備を)備えてますから、今日はその役割を十分に果たしてくれました。

今日は、雨が降ったら、タイヤの接地ポイントと内圧の調整だけをチェックということにしていたので、ほかのクルマの様子を見ながら(フリー走行を)走り出したんですけど。

◆ヤルノと可夢偉の評価コメントは同じだった
新居
 (クルマの)評価のコメントとか、クルマの状態のレポートの仕方というのは(可夢偉は)ヤルノと言ってることが同じで、その意味でも(可夢偉が)いいドライバーであることを、チームとしても再確認できました。

ぼくとしても、もっと(可夢偉を)走らせたかったんですけど、こういう(雨という)状態で、ウエットのタイヤの本数が限られている。降らないといっても、明日、明後日に、雨がいつ降るかわからない。そういうことを考えると、今日はタイヤを使うことを抑えたかったというのが午前中でした。そのことは可夢偉に説明して、こういう事情で、あまり走らないようにするから、と。

午後は、今度は雨がひどくなっちゃって、走るとかえって危ないくらいでしたので、走行はできるだけ控えて(ピットでタイミングを)待ってました。

以上が可夢偉に関することなんですけど、クルマでいうと、ウエットのなか、二人に走ってもらって、クルマのバランス自身は悪くないということを二人とも言ってくれたので、ここへ持ってきたセットがそうハズれてはいないということが、ドライは走れていないんですけど、確認できました。

あと、タイヤですけど、インターミディエイトもウエットも、このサーキットは横の「G」が高いこともあって、数ラップでタイヤのグリップが落ちてくる。クールダウンすればいいんですけど、それが(グリップ回復に)効かない場合もあったりで、このサーキットでは空気圧のバランスをどうするかというヒントも、今日の走行で得ることができました。

–明日のP3(フリー走行3)もウエットですか?
新居
 いやあ、大丈夫だと(雨は降らないと)思ってますけど?(笑)

–ティモの熱は?
新居
 もう37度台まで下がってます。プラクティス3の時点でそうだったので、明日は大丈夫だと思ってます。

–ヤルノも、あんまり元気そうじゃないような?
新居
 ヤルノは発熱のあとで、金曜日くらいまでは影響が残ってるかもしれないけど、(トヨタ・チームのドクターのチェッカレッリは)土曜、日曜は大丈夫だという診断ですので、(レースには)問題ないと思ってます。

◆タイヤは、ぶっつけ本番になりそう・・・
–午後、新しいウイングを見かけたんですけど?
新居
 ありましたね! 思ったより(到着が)早くて、朝の走行が始まる前には、箱として(ガレージに)届いていました。装着のテストも済ませて、午後のセッションには行けるよということだったんですけど、今日はまだ、実際に走ってはいません。・・・というわけで、一日遅れましたけど、モノはすべて揃いました。準備万端ですね。

–明日、テストなし、いきなりドライでの予選ということになりそうですが、タイヤは?
新居
 タイヤは、プラクティス3がまったくの雨だったら、予選はまずプライムで走って、次にオプションという順番になると思います。でも、基本は(予選は)オプションだと思ってますけど。勝手な予想ですけど、タイヤが温まったあとは(プライムもオプションも)タイム的にはそんなに変わらないだろうと思ってます。ただ、予選みたいに短時間でグリップを得なければならないときは、やっぱりオプションがメインだろうと思ってます。

ただ、今日のインターミディエイトなんかもそうだったんですけど、セクター1でタイヤを”使っちゃう”と、温度が上がって、最後は(性能が)戻ってこない。こういうパターンになりますので、それがドライのタイヤでも同じような傾向が出るのであれば、プライムの硬いタイヤの方がいいかもしれない。

とくに、軟らかいタイヤで行くと、こういう高速の「G」のかかるサーキットでは、ドライバーはよく「タイヤの上で、クルマが動く」というような言い方をしますのでね。そういうのが出るようであれば、硬めのタイヤで2ラップ目にタイムを狙うとか、そういう可能性もあるかと思います。ここは、一周が1分30秒くらいで、そんなに短くないので、そのへんは周回数と時間を考え合わせて、予選のタイヤの使い方では、何パターンか考えておきたいと思ってます。

–熱が下がったとはいえ、病み上がりでティモをレースに出すかどうかという判断は、明日しなければなりませんが?
新居
 はい、熱が下がれば、ぼくらの正ドライバーですから、ティモでレースします。可夢偉って、ここ鈴鹿をたくさん走ってるかと思ったら、そうでもないんですよね。ティモの方が、「俺、2004年にちゃんと走ってる!」ということで。

–今回、クルマは100%だけど、ドライバーは100%ではない?
新居
 まあ万全ではないとはいえますけど、でもドライバーというのは、けっこう、熱があってもクルマに乗っちゃうと・・・というところがありますから。彼らは、乗ったら、もう言い訳しませんから。乗れるかどうかは彼らの判断で、彼らが「乗れる!」といったら、それは尊重します。

                【STINGER / text by Iemura Hiroaki】
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