WECジャパン、開幕!!
ルマン24時間以来の2台体制でアウディに挑むトヨタのTS030 HYBRID。昨年は、中嶋一貴が、劇的な優勝を飾っている。
世界一のスポーツカーを競う世界耐久選手権(WEC)第6戦富士6時間が静岡県の富士スピードウェイで開幕した。
初日は、午前と午後にそれぞれ1回ずつのフリー走行が行なわれ、午前中を、今回ルマン24時間以来の2カー体制エントリーとなったトヨタTS030 HYBRIDが、午後を、王者として不動の強さを見せるアウディR18 e-toron quattroがトップタイムをマークした。
しかし、午前中に最速だったトヨタTS030 HYBRIDだが、ピットロードのスピード違反を取られ、そのドライバーが最速タイムを記録していたことでそのタイムが抹消され、結果表には午前も午後もアウディがトップと記録されることになった。
今年は、アウディ優勢でシリーズが進んでいるが、全体のシナリオとしては、トヨタの地元での巻き返しが期待されるところ。富士スピードウェイの特徴である長いストレートから1コーナーのブレーキングで、安定した姿勢で通過するアウディに対して、マシンが暴れる状況をトヨタ陣営がどう解決して乗り越えるかが勝負のカギを握るのではないかという声もある。
2日目の19日土曜日は、午前中にフリー走行3回目、午後に予選が行なわれる。
このレースには、トヨタTS030 HYBRIDに乗る中嶋一貴を筆頭に、AFコルセからフェラーリ458イタリアで参戦する小林可夢偉を始め、元F1ドライバーの中野信治、2007-2008フォーミュラニッポン連続チャンピオンの松田次生、女性ドライバーとしてルマン24時間にも参戦する井原慶子など、多くの日本人ドライバーも参戦し、注目を集めている。
photo by TOYOTA
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