[WRC] 世界ラリー選手権 ブルガリア
7月11日 ブルガリア
デイ1、デイ2で勝利への道程をしっかりと築いていたセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組。最終ステージを終えて、堂々58回目の優勝を飾った。ダニ・ソルド/マルク・マルティ組もペター・ソルベルグから常に追われながらも2位を守りきり、シトロエン・トタル・ワールドラリーチームは2010年シーズン初のワンツー・フィニッシュを達成。また、ペター・ソルベルグとセバスチャン・オジェの活躍で、シトロエンはWRCで初めて1位から4位までを独占した。
かなりの走行距離となった2日間と比べて最終日は短く、2つのステージを2回ずつの走行となる。ブルガリアの山々に輝く太陽の光を見れば、タイヤのチョイスに迷いが生じるはずもなく、全員がピレリPゼロ ハードタイプを選択した。
セバスチャン・ローブは2位のソルドとの間に40秒のリードを持ってパルク・フェルメを出発。1位キープが最終日の使命だった。6度の世界チャンピオンに輝くローブだが、最初の2ステージで数秒をロス。「理想的な状況だけど、今の順位をキープしなきゃいけないっていうのは、緊張する。パンクやミスはいつだって起こるから。集中して、残りのステージを楽しみたい。C4の調子は最高。すばらしいコンディションで走っている」。
順調に58勝目をあげたローブはドライバーズ・ポイントでもリードを49ポイントに伸ばした。「本当にうまくいったね。デイ1でいいスタートを切り、デイ2でより確実にして、今日はちょっとリラックスできたよ! ラリー・ブルガリアのファースト・インプレッションは上々。ドライバーやマシンの良さを引き出す、いいステージが揃っている。すばらしいレースをしたソルドには、やったね!と言いたい」。
ダニ・ソルド、ペター・ソルベルグ、セバスチャン・オジェがそれぞれ2位、3位、4位に入り、シトロエンはFIAのWRCで初めて1位から4位までを独占した。
【最終結果】
優勝 ローブ/エレナ シトロエンC4 3時間02分39秒2
2位 ソルド/マルティ シトロエンC4 +29秒5
3位 ソルベルグ/パターソン シトロエンC4 +36秒3
4位 オジェ/イングラシア シトロエンC4 +01分55秒0
5位 ヒルボネン/レーティネン フォードフォーカス +03分17秒8