佐藤琢磨、ミドオハイオで10位
7月4日にオハイオ州ミドオハイオで行なわれたNTTインディカー・シリーズ第10戦ミドオハイオの決勝レースで、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのパナソニック Mi-Jack ダラーラ・ホンダの佐藤琢磨は10位でフィニッシュした。
19番グリッドからスタートした琢磨は、多重クラッシュの影響で15番手へに駒を進め、3周目のリスタートでも1台がコース上でスピンしたため、14番手となって周回を重ねたが、12周目にはチームメイトのフェルッチにパスされて15番手へ。その後、ライバルたちがピットストップを行なうと、琢磨は8番手まで順位を上げた。
31周目に最初のピットストップを行なった琢磨は15番手でコースに復帰。2回目のピットストップを55周目に行なうまでに、再び8番手まで挽回。12番手でレースを再開した琢磨は、71周目にチェッカードフラッグまでの大半をブルデー攻略に費やしたが、最終ラップにパス。
さらにハータがスプラッシュ&ゴーを実施したことで10位でフィニッシュした。
次戦ナッシュヴィルは8月6〜8日に開催される。
佐藤琢磨
「19番手からスタートして10位を手に入れましたが、難しい週末でした。レースの滑り出しは上々で、リスタートを含めて前方で起きたアクシデントを2回連続で避けることに成功しました。ここから落ち着いたリズムを取り戻しましたが、その後はイエローが出なかったので、戦略的にできることは限られていました。おそらく、ほとんどのドライバーが2ストップ作戦を選択したように思います。ボクたちは最初のスティントを引き伸ばしたので、1回目のピットストップは遅いタイミングで行ないました。おかげでハードにレースを戦うことができ、とりわけ終盤はブールデと激しく攻防し、最終ラップにはついに攻略に成功しました」
「満足のできる結果でしたが、期待していたものとは異なります。ただし、19番手スタートだったので、10位完走という成績を受け入れることにします。ここから短い夏休みが始まりますが、この間に様々な解析を実施するつもりです。ラグナセカでテストを行なう予定なので、シーズン終盤を楽しみにしています」
【STINGER】
photo by Honda