勝田貴元、サファリで27年ぶり表彰台!!
トヨタ・ガズー・レーシングのラリー育成プログラムでWRC(世界選手権ラリー)に参戦中の勝田貴元(28歳)が、2021WRC第6戦サファリ・ラリーで2位に食い込んだ。
日本人のサファリ・ラリーでの表彰台は、1995年の藤本吉郎の優勝以来26年ぶりだが、1995年のサファリは世界選手権ラリーではなく、WRCとしての表彰台は、1994年の篠塚健次郎(三菱)以来27年ぶりの快挙となった。
今年のサファリ・ラリーは、激しく荒れた路面で多くの競技者が脱落する過酷なコンディションの中で展開し、勝田貴元は、王者セバスチャン・オジェーとの先陣争いの結果で、速さと強さを証明した。
◆英才教育でラリーを目指す
勝田貴元は、祖父の勝田照夫、父の勝田範彦というラリー・ファミリーの末裔として1993年に生まれ、レーシングカート、全日本F3を経て、2010年にWRCに参戦、ラリーのための英才教育の中でラリー人生を駆け上がった。
祖父の勝田照夫は、1991年WRC最終戦の英国のRACラリーに参戦し、その後の日本人大挙出場に先鞭を着け、現在、愛知県長久手市でするラリーショップLUCKを興した。
LUCK代表を務める父の範彦は、初ラリーは、父照夫のナビを務めた母親の体内という血統書付き。全日本ラリーで8度のチャンピオンを奪い、現在も全日本ラリーで上位を争っている。
[STINGER]山口正己
photo by GAZOO RACING